オオオニテングタケを食べてみた

先日、近所の山でキノコ探しをしていたところ、見つけたんですよ。オオオニテングタケ。

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まだ幼菌。それでも地上から10cmくらいあって大きい。え、オオオニっぽくないし違うかな?って思いましたが、化学的というのか、なんというのか独特の匂いがしたので間違いはない。


このオオオニテングタケ、テングタケ科に属するキノコとしては珍しく食べられるとの情報があった。実際に食べた方もおられるようだ。だったら自分も食ってみるまでだ!!!


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土から掘り出すと柄の下部は日本酒の徳利のように膨らんでいた。さらに切断してみると中身はパンパン!旨そううううう。化学臭のする匂いは相変わらずだけど…(笑)

なにしろこれは猛毒菌の多いテングタケ科に属する。それに生食すると中毒するとの情報も得られたので念には念を入れて、2回、ゆでこぼして冷水にさらすを繰り返したうえで、刺身風に醤油につけて食べてみる。

茹でこぼすとあの化学臭はほとんど気にならなくなった。ということは……

当然ですが茹で汁が超絶臭いwwwww

ぐええええええwwwwww

でも本体が無事ならよきよき。まずは柄の部分から。


シャキッシャキッ!!!!

栽培のエリンギをもっとシャキシャキさせたような歯ざわり。肝心な味は茹でたせいかあまり濃くない。10点中3.5点くらい。可もなく不可もなくといった感じだ。

対して傘のほうはコリコリしていて歯触りが良く、薄かった柄の味をぎゅっと濃縮したような濃い味。これはいける!傘はほとんど食べるところがないくらいにまで小さくなってるけど(笑) 10点中5.5点!  

それでも、信頼できる文献から食用との情報が得られなかったため、まずは1切れ食べて様子を見る。

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見にくくて申し訳ありません。乗せた皿に絵がついていたため、著作権上の観点から白塗りさせていただきました。

12時間しても特に異常は見られないので茹でこぼしたもの(1/4本)をすべて食べた。


翌日残りをすべてスライスし、わずかなヤマドリタケモドキと一緒に油で炒めてみる。これも念のため、オオオニテングタケは茹でこぼしをしてから炒める。


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得体のしれないテングタケ科を口に入れてしまうのに何を戯言ぬかしてるんだと思うかもしれませんが、これでも私は心配性なのでしつこく炒める。


味のほうは茹でた時だけよりもうまかった。食感がよいので酒のつまみにいい感じだ。柄は10点中4点、傘は7点。

(ヤマドリタケモドキはぶっちぎりでうまいんだけどね)


結局、全てまるっと1本食べてしまったが体調に異常はなし。オオオニテングタケは食用とは言わなくてもは無毒のキノコで間違いないようだ。ただし相手はテングタケ科。めちゃくちゃうまいわけでもないのでほいほい採って食べるのは避けたほうがいいかもしれない。

勿論、この記事を読んでくれた方にも、オオオニテングタケをむやみに食べることはお勧めしません。

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