あまねや丸

納棺師歴20年のフリーランス納棺師です。葬儀にまつわる後悔を多く聞いてきたので、せめて…

あまねや丸

納棺師歴20年のフリーランス納棺師です。葬儀にまつわる後悔を多く聞いてきたので、せめて死化粧や納棺の現場では後悔のないようにお手伝いしたいと思っています。noteはプライベートなことを中心に。茶トラの猫と暮らしています。https://noukanshi.net/

最近の記事

親へのプレゼントは日常への追加品で、問題解決は日常という道の舗装。

親にあと何回会えるかな私と両親は離れて暮らしています。 むかし、「自分の親にあと何回会えるか」という話を聞いて、結構ショックでした。現在、両親は73歳。あと何回会えるか数えてみましょう。 厚生労働省よると平均寿命は、男性81.41歳、女性87.45歳(令和元年)。両親がふたりとも健在の時間として、ここは男性の寿命に合わせましょう。 平均寿命81.41から現在年齢73を引くと8.41年。これが私の両親が二人とも健在なうちに会える、残された時間です。 1年に1回しか会いに行か

    • 納棺師になろうと思ったわけ

      人を支えたいけれど、すでに幸せな人をお手伝いしたくない。 今思うと嫌なやつです。 けれど、幸せな人をお手伝いできるという人は、その人たちと同じかそれ以上に幸せな人間じゃないと無理な気がしていました。同程度の幸せを持ち合わせていないと彼らの幸せに水を差してしまいそうで、近づいてはいけないような、そんな感じです。 幸せな人間とは私が思う幸せな人間というのは、いつもニコニコしていたり、誰からも好かれるオーラを持っていたり、美味しいものを食べて「あー幸せ♡」と言う事ができる人です

      • よくないことを引きつける数珠に出会った

        よくないものってこの世に存在するんだな、そして世の中には不思議なことって本当にあるんだなと感じた出来事でした。 葬儀屋さんがくれた数珠そのころ、納棺会社の新人納棺師だった私はT君と社用車で一緒に行動していました。T君は私より2週間くらい前に入社していた、年の近い先輩です。 東京からいつも行く埼玉の葬儀屋さんまでは高速に乗らずに行くため、正直遠く思うのですが、都心を抜けて緑が増え、田んぼが広がる景色の中を進んでいくのは楽しいものでした。 当日はお棺をお預かりしてから、葬儀担

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