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留まること


子どもが何かうまくいかないことがあった。
そんな時、
私はまずは聴くよりも、問いかけて深堀するよりも、
とにかく、抱っこしよう。

そう思った出来事があった。


次男ちーぼーは、自分の内面を表現することに
まだ抵抗があるし、
きっと自分の気持ちはわかっているんだけど、
うまく表現につながらないことも多い。

先日子どもたちとプールに行って
帰りの車でちーぼーが不機嫌になった。

兄くうちゃんと妹ねっちは
みんなでご飯を食べに行きたい!
とテンションあがってる。

何食べたい?
どこにいく?

ちーぼーは?疲れたから帰りたい?

行くとしたらどこがいい?

何か嫌なことがあったの?
どうしたの?


何を聴いても無言。
頷くとかとかもなし。

結局無反応のまま、
食べに行くことになった。

全身脱力状態で
車からの移動も巨大な大きいぬいぐるみ抱えているみたい。

メニューみせても、何も返事なし。
お店でも終始だんまり。

結局ちーぼーは何も食べず
移動も全介助状態で帰宅。

そして帰ってしばらくして
「おなかすいた」とぽつりと言葉を発した。

そして、「どんな系が食べれる?」
そう聞いても、まただんまりが始まる。

予想はしてたけど、プール帰りだし、
今までのやりとりで疲れていた私。

ぷっつん。
「どうして無視すんの?
わからないならわからないって言ってよ!
せめてまばたきでもいいから何か反応してよ!
無視されるのって、すごく悲しいんだよ!

何があったか知らんけど、
お腹空いてるならさっき一緒に食べてくれた方が
断然私は楽だったんだけど!!
もういいよ!何か適当に買い出ししてくるから!!」

怒鳴り気味になって車に乗り込む私。

泣けてきちゃって、
車でしばらくいたら
リビングからちーぼーが車を確認してるのが見えた。
ちーぼーとちゃんと話そうと思って
家に戻ったら
部屋に逃げ込むちーぼー。

部屋に行って
私がごめんって言いながら両手を広げると
膝の上に座って、腕のなかに入ってきてくれた。

「ごめんね、私、
ちーぼーのことわかってあげたいと思うんだけど、
それができなかったって思って
すごく悲しかったの。

そうなると、私自分を責めていく癖があるの。
自分はダメな母親だって。
自分で自分落とし込んで苦しくなってさ、

ちーぼーを責めだしたり
イライラしたりするんだよね。

そしてそれをまた責めるっていうさ。

でね、実は最近私昔のきつかったこと
思い出したりしててすごく辛かったんだよ。
最近お酒を飲んでたのは、
辛くてちょっとそこから逃がしてあげようとしてたんだよ。

そんな状態だったからさ、
なんかもうぐちゃぐちゃで。
余裕なくて。
ごめんね、でも、こうやって抱っこに来てくれてありがとう。

私はちーぼーの気持ちが知りたいの。
わかりたいの。

すごく大事だから。

また、話せる時、聴かせてくれたら嬉しい。」


そこまで話したら、

「ちーぼー、からいらーめん、食べたい。
あと、男梅グミ・・・」

「わかった。伝えてくれてありがとう、
買い物行ってくるね。」


そんな会話をして買い物から帰ってきたら

動き回りながらよくしゃべるちーぼーに戻ってた。

「ねー、さとこちゃんは、ヤケ酒今まで何回したことあるの?
今日も飲む?」って言って

ちーぼーの好きなヤクルトを一本差し出してくれた。

やさしいよ、ほんと😢


今回私とちーぼーをゆるめてくれたのは
抱っこをすることだった。

その後、きょうだいで少しうまくいかなくて、
何となくくうちゃんとねっちがタッグを組んで
ちーぼーが一人うるうるして耐えている、
そんな時があった。

いつもだったら
どうしたの?何があった?
ちーぼーはどうしたいの?

そんな風に質問してたと思う。

でも、それからは
「そっかそっか」
そういって抱っこするだけにした。
そしたら、

しばらく泣いて

時間を置いてちーぼーから
これが嫌だったんだよ、あの2人、ずるいよ。

そんな風に訴えてきてくれて、また抱っこでよしよしってすることができた。

苦しくて嫌な感情でも、
まずはその状態をそのまま受け入れてあげること。
そして、そこにそのまま留まらせてあげること、
この時間ってすごく大事だなと思った。
その方法が私にとっては、
ただ、抱っこをする。これな気がした。





子どもとゆっくり速度でお散歩してて、
四葉のクローバーやアリの運んでいるものもわかるように

立ち止まった時に見えてくること、たくさんある。

さ、そろそろ行こうか、って
立ち止まっても比較的すぐ
声をかけるのが今までの私だったけど、

その場に留まること、
その時間を大事にしていきたい。

苦しい出来事って、否定否認したくなる。
相手を責めたくもなる。なかったことにもしたくなる。

そんな自分をただただハグする。

その後すぐ
解決しようって、何とかしよう、
乗り越えようってして、
色んな質問が私の中で繰り広げられたりしてた。

立ち止まってみて、すぐ動こうとするんじゃなくて、
しっかり留まって、もうたくさんってくらい感じてあげて、ハグをする。

これを自分にもしてあげようと思った。


今まで、立ち止まってみても、留まるって意識なかった。
立ち止まってみて、
学んだ知識で説得に入って、
すぐ動き出そうとしてた。

留まるってことで
見える景色が広がったり、気持ちが自然と整理されていく気がする。




子どもたちとのそんな出来事があって、
なんだか色々感じるとこあって。

お庭の草を取っていて
四葉のクローバーを見つけた時、

周りの三葉にもすごく目がいくようになった。

四葉を見つけて喜べるのも、
三葉がこれだけ沢山あってくれるおかげなんだなと思った。

どれもこれもありがたいや。


解決しようとしなくても、
じっくりたっぷり留まることで
自分の奥にある大事にしたいことが
自然と湧き上がってくるんかも。


子どもにも、自分にも
しっかりとどまらせてあげて、
自分の奥にある気持ちが出てくるのを
ゆっくり待ってあげよう🍀


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