人生デザイン講座(1)現在地を知る。

●ワーク・ライフ・バランスの四つの分野




①健康

ここで言う「健康」とは、心(感情)、体(肉体)、精神(メンタル)の健康全てを含む。

この3つがどれぐらいずつの割合で重要かは、あなたの判断に任せる。評価はあなたの主観でオッケー。

ただし、「健康」の定義を定めたら、ぜひ真剣に評価してみて欲しい。健康の度合いは。あなたの人生の質の評価に大きく影響するからだ




②仕事

ここで言う「仕事」とは、人間社会への貢献全てを指す。有償、無償は関係なし。あなたが「していること」全てだ。報酬を受け取っている活動だけに仕事を限定してはいけない。ほとんどの人は同時に2つ以上の仕事をしているはずだ。




③遊び

遊び=楽しいこと。子供が遊んでいる様子を観察すれば、私たちの言っている「遊び」の意味がわかるだろう(サッカーの試合のようなものではなく、泥を使ったお絵かきとかそういうもの)。遊びとは、やっていて楽しめる活動だ。もちろん場合によっては組織的な活動、競争、生産活動も含むが、「楽しむ目的で」するのか遊びだ。処理、出世、目標達成を目的とする活動は、たとえ「正しい」としても、遊びとはみなされない。それはそれで素晴らしいことだが、遊びではないのだ。大事なのは純粋に楽しむだけの活動かどうかと言う点だ。


④愛

愛は説明不要だろう。愛のあるなしは一発でわかる。あれがなければ人間は活動する意欲をしなってしまう。

愛を定義するつもりはないし(愛はあなた自身が1番よくわかっている)、運命の恋人見つける秘策を教えることもできないが(その手の本は山ほどはある)愛が重要だと言う事は断言できる。

愛には地域愛から性愛までいろいろなタイプがあるし、親、友人、同僚、恋人など、その対象も様々。しかし、共通するのは人間的な欲求(つながっていると言う感覚)が含まれることだの人生の中で愛を感じる相手とは誰だろう?

あなたを中心とする「愛の相関図」を描いてみよう




【やってみよう】

①仕事、遊び、愛、健康の4つの分野について、現状を短い文章でまとめる。

②スコア(0〜10)を書き込む。

③あなたは対処したいデザインの問題を考える。

④その問題が対処不能な「重力問題」でないか考える。



●人生のバランスを考え直そう

あなた自身の健康、仕事、遊び、愛の現状を知ればあなた自身についてのデータが一発で確かめられる。ただし、この評価でわかるのは、現時点で何が充分なのか、何が不足しているのかだけどこの後の数章を読み、いくつかのツールやアイデアを実践したら、もう一度このダッシュボードを描き、どう変化したかを確かめて欲しい。

ライフデザインは試行錯誤の繰り返しだ。山もあれば谷もある。デザイナーの考え方が身に付き始めれば、人生に終点はないことに気づくだろう。仕事に終わりはないし。遊びにも。愛と健康にも。ライフデザインが終わるのは人生を終えた時。それまでは、人生と言う名の年輪を絶えず上書きしていくのだ。


そうなると、こんな疑問が残る。

あなたは現在のダッシュボードに満足だろうか?

正直に自分のゲージを見つめただろうか?対策が必要だった分野は?あなた自身の厄介な問題見つかっただろうか?早くも見つかった人もいると思う。

もし見つかったなら、「重力問題」でないかを自問してみよう。その問題は対処可能なのか?また、ダッシュボードのバランスや釣り合いにも目を向けよう。

それを考える事はライフデザインとっても大事だ。

ただし、人生の4つの分野が完璧に対象になると考えるのは禁物。健康、仕事、遊び、愛がきっちり4等分7になって考えにくい。それでも、人生のバランスがあまりにも崩れているときは、どこかに問題がある時だ。デザイナーの考え方を身に付ける上で、大事な事実がひとつある。未来予測はできないと言うことだ裏を返せば、何かをデザインするたび、起こりうる未来が変化する。もちろん未来を見したり、始める前から理想のライフデザインを定義したり工夫することは無理だ。しかし少なくともあなたの現在地を理解することできた。さあ次は正しい方向へと歩き出す番だ正しい方向へと進むのに必要なものといえば?

そう、コンパスだ


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