運転免許返納の代替策は公共交通機関……それ違うと思う
高齢者は運転免許を返納せよ。代わりに、公共交通機関を使えばいい……って論調。
私は非常にモヤモヤします。
まず第一に
「地方都市は公共交通機関が皆無(あっても本数が希少)」
……と、私がモヤモヤを感じているのはそこではないのです。
「そもそも、公共交通機関で移動したくない」
世の中にはそのような価値観の人もいるでしょう。というか、私がそう。
公共交通機関は極力利用したくない。
プライベートな時間と空間で安全安心に移動したい。
私は今地方都市で生活していますから、100%クルマ移動なのですが(現実的な利便性の意味でも)、東京のような大都市であってもクルマか自転車移動を基本としています。
大都市の公共交通機関は混雑が酷くて安全安心に乗れた代物ではない。
(せめて快適に座らせてくれ)
最近は、公共交通機関の乗客、ヤベー人も多いですし。
ヤベー人や、あまりに世界観の違い過ぎる人たちと長時間同じ空間で缶詰にされるのって相当なストレスだと思いません?
「ではタクシーを利用すれば?」
このような意見を言う人は、恐らく地方都市のタクシー事情をご存じないかもしれないですね。台数もドライバーも少なく、中核都市であっても下手すれば1時間近く待たされますから。
となると選択肢は……
「(小型)自動運転車を利用する」
これしかないような気がします。
自動運転が本格化すれば、むしろ公共交通機関で移動しなくても済む地方都市の優位性は高まるような気もします。いつでも、プライベートな空間と時間で快適に移動できますから。
お願いですからそろそろ国を挙げて、本気で自動運転のルールやインフラを整備してください。自動運転を実用化してください。
私たちが高齢者になった時、プライベート空間と時間で不自由なく移動できる世の中になって欲しい……
とにもかくにも
「運転免許を返納せよ。代わりに公共交通機関を使え」
これは極めて雑な同調圧力であり、乱暴な発想だと私は考えます。
ただ移動できれば良いってものではないです。
やだよ、公共交通機関しか移動の選択肢がない社会なんて。