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「金曜午後は基本的に講演仕事を入れない」「意思決定を伴うレスは即返す」

今回は沢渡あまね流の、仕事のマネジメントのポイントをいくつかお話しします。1つは最近実践し始めたもの、もう1つは昔から実践しているものです。

1.金曜午後は基本的に講演仕事を入れない

おかげさまで講演・講義・対談など(以下「講演仕事」と表現します)のご依頼が激増しており、嬉しく思います。ライブのものもあれば、収録もあります。

基本的に、金曜午後は講演仕事を入れないようにしています。というか、そのようにし始めました。

なぜなら金曜午後に講演仕事を入れると、金曜夜の残業や休出が常態化してしまうからです。

曜日に関わらず、講演仕事をしている間にメールやメッセンジャーの未読メッセージが山のようにたまります

特に私はパラレルキャリア(複数の組織に所属して働くこと)で仕事をしていますから、メッセージの量も半端ありません

それらをレスするのは、当然のことながら講演終了後になります。

金曜日の午後に講演をおこなうと、自ずとたまったメッセージを返すのは定時後または土日になります

では週明けに返せばよいかというと、たいてい月曜日も朝から予定が埋まっていますし、お互い(私も相手も)意思決定を伴うやりとりを土日をはさんで週明けに持ち越すのもなかなかストレスフルです。

私は経営者ですから、労基法の対象者ではありません。残業や休出をしたところで人件費が発生するわけではありません。

「だったら定時後や休日にメッセージレスすればええやん」って思われるかもしれませんが、オペレーション仕事での残業や休出は極力したくありません

読書したり、新しいアイディアを構想したり、SNSで発信したり、新刊の執筆をしたり……このようなクリエイティブな仕事なら夜や休日でも苦にはならないのですが(実際、頻繁にワーケーションしていますし)、メールのレスや事務作業などのオペレーションは土日はやりたくない

よって、なるべく金曜日の午後は講演仕事を入れないようにしています。
金曜の午後に来たメールやメッセンジャーのメッセージは、なるべく即レスし定時後や土日や週明けに持ち越さないようにする。そのサイクルを意識しています。

2.意思決定を伴うレスは即返す

メールやメッセンジャーのメッセージ。すべてを即レスできればよいのですが、実際はそうもいきません。時間も体力も有限です。

すべてのメッセージにレスする必要もないですし、優先度をつけてさばいていく必要があります

私は意思決定を伴うレスはなるべく早めに返すようにしています。以下、意思決定を伴うレスの例です。

・受注意志/発注意志の回答
・講演やミーティングなどの日程の可否の回答
・金額の回答

とりわけ、これらのレスを週明けまで持ち越すと、私も相手もお互いモヤモヤします。

週明けはお互い朝からチームミーティングで忙しかったり、他のメールやメッセージにレスしたりと、なにかとあわただしく次のレスをもらえるまでに時間がかかることも。

こうして、未確定な状態が続く(かつ未確定の案件が増えていく)ストレスと機会損失は経営上も精神衛生上もよろしくありません

意思決定を伴うレスは優先度高。相手との合意形成のスピードを上げる。これはお互いのストレスを軽減します。

また、意思決定のレスの迅速化は、その後のアクションを自分が忘れないためのリマインド効果もあります。

たとえば、私が講演の依頼を1件受けたとします。

お受けする意志を早めに回答し、日程および金額を相手と合意形成しておけば、その後こちらが失念していても相手が何かしら次のアクションをリマインドしてくれます

これが、受注の合意なき状態で悪気なくレスを忘れて放置したらどうなるか?

相手は私に対し「受注意志ナシ」と判断し、話がそのまま流れてしまうかもしれません。

忙しいからこそ、意思決定に関わるメッセージのキャッチボールは迅速に行う意思決定のスピードと質を上げていく

それはお互いが無駄なストレスを抱えないようにする効果も大なりです。

3.「どこでも成果を出す技術」も大事

もちろん意思決定のスピードと質を上げるためには、メールのみならずメッセンジャーなども駆使して、いつでもどこでもレスできるような環境を整えておく必要があります。

また、相手方にも「メールよりメッセンジャーの方がお待たせしません」「意思決定の早いクライアント優先で対応します」など、当方の事情と相手への期待を初期段階でなるべく伝えるようにしています。

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忙しいビジネスパーソンこそ、「どこでも成果を出す技術」は必須です。

まだまだお伝えしたいことはありますが、今回はこの辺で。

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