ミンネザング

閉口したその綺麗な形の唇に
淡いピンクが浮かんでる
眼差しが僅かに語る跡を
そっと辿って
地面に落ちてる言葉を探す

あなたの呼吸が鈴のように
凛と響いてページをめくるなら
小さな耳を透かして
あなたの隣で読みたい

ころころ歌うその穏やかな声を
わたしはずっと知っている気がする

子守唄ほど遠い記憶
セピア色まで霞まない鮮やかさは
毎年新しいはずの初夏の風に似ている

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