アンサーソング

八重歯の刺さる私の涙に
柔らかな歯形がつく
伝って消えてしまう前に
蔑む声声と私の焼きたい舌を
がらんどうに飾りましょうか

真っ赤な訂正文字に
うっかりニキビが浮かぶ
詰まるパイプ管から臭う
叫びのような汚れが
ここまで昇る

八咫烏の足を千切って
お守りにしても
ざいざい
刺さる星の痛み
握りこぶしが示す
鼓動の大きさを見つけて
悔しさに爪が食い込む

さめざめと行き交う足音と
ピッピッと鳴らす笛の音が
狭める歩幅
細かなテンポ

息切ればかりで眩む目線に
あなたの背中が写ってる

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