![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51942919/rectangle_large_type_2_a98084a4b596b0d6fcd24d82928a0a40.jpg?width=1200)
5月10日
キリが付きました。 やっと。
皮肉にも、5月10日には太宰治賞の受賞作発表があります。タイミングを合わせたわけではなく、沼にハマってやっと抜けだせたところ、日付を見たら5月10日になっていました。(まだ囚われてるな……。苦笑)
2021年の太宰治賞。ここ最近では最も多い応募数で1548通だったそうです。そして、一次通過作品も、例年よりは多い153作品でした。
私は一次にも通過しなかったので、もちろんこの153作品の中にも入っていません。一次で153作品残ったところから、さらに振り落とされて25作品が二次に残りました。
あとは最終候補、4作品。
ある選考委員の先生曰く、「最終選考に残ったと云うことは、プロであるところの編集者が認めたと云うことなのである。自分のことを云うのは恐縮ですが、自分もかつて処女作を新人賞に公募し、受賞はできなかったものの、最終選考に残ることで職業作家への路が拓かれた。その意味では、今回最終選考に残った三人の方は、すでに職業作家のとば口に立たれたと言ってよいと思います」 (2017年選評)
心強いお言葉ですね。5月10日、本日夕方頃には発表があるでしょう。
最終選考にまで残られた皆さん、おめでとうございます。
正直悔しいですが、
今は充実しています。
昨年は、一人で悪戦苦闘して作品を書いていて、孤独の中(本嫌い、フィクション嫌いの主人に嫌々聞いてもらい、他に誰も頼る人もおらず)勇気を振り絞って応募しました。応募規定の【行の指定40字×30行】をウッカリ読み間違え、【30字×40行】にしてしまい、それが原稿用紙換算にしてカナリの枚数オーバーだと気づいたのは締め切り3日前の12月7日。
赤いレターパックプラスに、パンパンに原稿入れて、「……なんか様子がおかしいなあ。インターネットで投稿していた人たちは青色のレターパックライトや茶色い封筒ですっきりおさまっていたのに」なーんて、郵便局で“筑摩書房 太宰治係御中”をドキドキで確認していたのは苦い思い出です。(実際、いったん消印を押してもらって車に乗っています。ですが、不安になり、血相変えて郵便局に戻って、「まだありますか!?」と窓口で聞きました。すると、運よく郵便袋に残っていたので、無理を言って取り出してもらい、なんとか救出しました)
「3日で修正して仕上げるなんて無理だ!」と途方に暮れていたところ、「まだ間に合うんじゃないか。余分なところならきっと沢山あるぞ。消してしまえ」と言ってくれた主人のひとことで、徹夜を覚悟。 あの時、本当におしりが伸し餅みたいになって元に戻らないんじゃないかと思いました。目元のちりめんじわも、その時から二本は増えました。これは元に戻っておりません。
12月10日に原稿用紙換算ギリギリ300枚におさめられたのは、最後まで目標を忘れなかったからです。本当に諦めなくてよかったです。
無事太宰治賞に応募できた時の達成感は、これからもずっと私を励ましてくれるでしょう。主人の「まだ間に合うぞ」発言にも感謝。
色々あって、気づきました。意味のないことはないんだ、と。
そして、「自分の納得がいくところ」に、諦めをつけなければ、どこまでも頑張れるんだと。
自費出版の相談に行ったとき、窓口の担当の方がおっしゃっていた言葉が心に響きます。
「しない後悔より、する後悔」
私の大好きな言葉になりました。
くだらない日記を読んでいただき、どうもありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?