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悩みに悩む。

自費出版。

覚悟を決めたのは良いものの、

そもそも、一次通過もならなかった作品なので、出来不出来の前に全国の流通コードなるものを手に入れていいのか。

立派な本にしてもらって、本屋さんに並べてもいいものなのか……など不安がつきません。


もちろん出版会社さんは、私がお金を出して依頼することなので、言った通りに淡々と見積もりと流通までの流れなどを教えてくださいました。


選択は五つ。


①委託配本あり+書店訪問営業コース

②委託配本コース

③注文のみコース(書店からの注文があった場合に流通する)

①、②、③さんは書店流通有りです。本屋さんにたぶん並びます。

そして、

④Amazonのみコース

⑤書店流通なしコース

です。


具体的に分類されていて、価格も明瞭。  なのに、決まりません。


Amazonのみコースで、10冊印刷するくらいの方が向いているかなあ、と思ったり(Amazonのみは10冊の印刷部数から対応してくれます)、中途半端な気持ちでは駄目! どうせ本にするなら、一度だけでもいいから本屋さんに並べないと!(これは主人の意見)の間で、本当に悩みました。


金額の問題ももちろんですが、それ以前に、不良在庫という言葉が怖かった……!売れない現実が怖かった。


相談させていただいた時、②の委託配本コースか、③のAmazonのみコースで揺れたまま、答えが一向に出せない状況でした。


②委託配本コースの一番のネック。

最低印刷部数400部記載。

「よ,400部……!?」← 心の声です。

「そんな簡単に売れないのではないか……。無名の自費出版の小説なんて、1冊でも売れたら奇跡なんじゃないかと」

ひどく心配になり、考え込んでいると、

窓口の方がとても優しい声で、つるっとおっしゃいました。

「不良在庫は、そこまで気になさることはありませんよ。追加でかかる金額は基本ありませんし、二年間は保管いたします。もし、期限が切れても無料で焼却処分いたしますから残ることはありません」と。

担当の方は、とても落ち着いた真面目な笑顔で応えてくれました。が、私の笑顔は悲壮感でいっぱい。

ひからびた ジャガイモみたいになっていました。

焼却処分。資源の無駄。お金の無駄。無駄な本。やはり無謀なのか……と。

負のスパイラル。

結局すぐには決まりませんでした。

             

                          続く。

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