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デジタルノマド日記―メキシコ、カンクン→トゥルム①

ロサンゼルスから次に行くことにしたのは、メキシコ。行ってみたい国だったが、日本から行くにはなにせ時間がかかる。LAXからならカンクンまで約5時間。ということで私たちはカンクンに1か月滞在しようと決めた。しかし予定を変更し、カンクンは早々に切り上げ、トゥルムという街へ移った。この理由は、明らかにしていく。

今回はリゾートに滞在しなかったので写真はUnsplashから

カンクン(Cancún)

カンクンはユカタン半島にある世界的なリゾート地だ。食事が全て込みのオールインクルーシブホテルも多くあり、家族連れやカップルなどで賑わっている。私たちは、カンクンのダウンタウンにあるAirbnbを借りた。リゾート地に1か月も滞在するのは高いし、基本的に自炊したいのでキッチンは必須。ホテルよりも良いだろうということで選んだ。

空港に着くと、まずタクシーの呼び込みをする人が多く立っている。フリーウェルカムドリンクと言われ、何かのショット(もちろんアルコール)を勧められたが、丁寧にお断りした。疑い過ぎなのかもしれないが、酔ってぼったくられるかもと思ってだ。初めての土地でスペイン語も話せないし日本人は格好のターゲットである可能性が高いので、どうしても警戒レベルは高くなる。実際、冷たい対応かな、強気すぎるかなぐらいで、ちょうど良いことが多い。迷っているとそのまま流されてしまうので、質問があったら聞いてみて、ん?と思ったら、ストレートに断る勇気は間違いなく必要だ。

ちなみに空港から目的地までのタクシーの平均運賃は事前に調べられることがほとんどなので、調べておくと良い。空港には大抵複数のタクシー会社があるので、平均よりもあまり高いようなら、他に行けばいいからだ。また、タクシーに乗ってから、Google mapなどで空港から目的地までの道を、現在地をオンにした状態で開いておくことも、特に初めて行く土地ではおすすめする。

こんな感じで地図を開いておく。Google mapでは最適なルートを表示するので遠回りされたり、違う方向に向かわれてもすぐに気がつける

タクシーを拾い、目的地に着いたのは夜だった。街灯はあるので道の様子を見ると、どの家も塀が高めで、有刺鉄線が付いている家がほとんだ。危険地域ではないのだが、日本ではなかなか見ない光景なので、少しびっくりしてしまう。滞在する家はそんな中でも、塀がなく有刺鉄線もない。所有者のお父様が同じ敷地内の違う建物に住まわれているということなので、大丈夫ではあるだろうけど、、、

有刺鉄線イメージ図(参照:Unsplash

今回はワンルームの場所を選んだ。入ってみると、小さなキッチンが入り口のすぐ横にあり、目の前にはコーヒーテーブルとソファがある。その奥にベッドがあり、さらに奥にある扉を開けると、トイレとシャワーだ。うーん、あまり綺麗ではないし、シャワーヘッドも小さい。シャワーを点けてみるとチョロチョロと水(自分で温度を調節するとお湯になる)が出てくるのだが、髪を洗うのにどれくらい時間がかかるだろう。髪が太く、量も多い私にとっては、あまり望ましくない状況だ。ベッドに座ってみると、ギシギシと音がする。果たして1か月もここで過ごせるだろうか。夫の顔を見ると同じことを考えているのが分かる。とりあえず今色々考えても仕方がないので、近所のレストランで食事をとり、今夜は寝ることにした。

夜2時、猫が喧嘩しているような鳴き声が聞こえてくる。ご近所さんが立ち話をしているのか、話し声も聞こえてくる。日本では都市部に住んでいたので、電車など外からの音には慣れていると思っていたが、、、なかなか賑やかだ。

次の日は、近所の大型スーパーに食材の買い出しに行く。警備員がいたり、リュックを持っている場合は預けたりとセキュリティがしっかりしている。日本ではあまり見ない食材があったり、日本だと高い果物が安く売っていたりしてテンションが上がる。スーパーでの買い物は海外にいるときの楽しみの一つだ。非日常の中で、その国の日常を体験できる。

リゾート地の近くまで足をのばしたりしてそれなりに楽しく過ごしていたが、4、5日してたどり着いた結論は、ここであと残り1か月近くを過ごすのは厳しいということだ。きちんとした仕事スペース(デスクなど)がないし、生活環境の質があまり高くないので疲れも溜まる。リーズナブルな値段だったこともあり選んだが、住環境への投資は大事だということを今回で学んだ。

私たちは夫の同僚がいるトゥルムという街に移ることとなる。この続きは、デジタルノマド日記―メキシコ、カンクン→トゥルム②に綴る。

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