推しを推す事、推し活の焦点てどこにあるんだ?
古くから嫁とか担当とか言われてきて今は対象を推しとよく使われることが多く、オタ活の亜種・同義語として推し活という言葉も広まっています。
その中で、自分の推しに対して横柄だったり過度に意見を押し付ける人がいたり、関係各所への謂れのない誹謗中傷やヘイト(罵詈雑言)をする人が散見される現状をSNSでも目にします。
私自身も推し活をしている中で、それは何かおかしくないかと感じるため、整理を兼ねて書き出してみます。
そもそも推し活って何?
要約すると自分の好きな贔屓なヒトやモノを応援する活動とする定義が多いです。分野を問わず、3次元や2次元のヒトやキャラクター以外にもダムや鉄道なんかのモノも対象になるでしょう。
特定の行動をすることが定義づけされているわけではないようですが、私は推し活をするにあたり、推しを宣言することは、推しの看板を背負う事だと考えていますし、幾らか真っ当なファンの方のお話や書き込みでも、同じような考えをお持ちの方が多いように見えます。
推しの看板を背負う、ってじゃあ何だよ
簡単に言うと責任が推しに連帯するでしょうか。例えたいのですが、組織名とその構成員ってのも少し違うかなと思うので、あえて細かく言うと、
言動・行動・態度等のすべてが、推し自身や推しを取り巻くコミュニティや関係する方々全員と連帯するって事かと。
一部のファンのマナーが悪いせいで、「○○のファン(オタク)は民度が悪い」と個人や一部ではなく全体を否定されてしまったり、「○○さんのファンが過激で起用リスクが高い」「ファンがあれだから○○もクソ」なんて本人の評価にも及ぶって事です。悪い行為をした本人が叩かれるだけなら因果応報ですが、それに巻き込まれるその他大勢のファンや推しはたまったものではありません。
これらは木を見て森を見ずなのですが、ファン以外の大多数の人は態々1つ1つの事柄を深くは調べないでしょうし、ネガティブな話題は広まりやすいですから、それこそ推しの活動に支障が出る、出そうな事を我々がしてはダメですよね。
ファンでもない野次馬であれば拙い幼稚なアンチ活動で済みますが、いざファンを名乗り推しを掲げたら言行は推し(他の推し活している人達)に直結してしまう、と考えるべきじゃないかなと提言する次第です。
これらが杞憂であっても、自分の行動1つで推しに迷惑をかける可能性があるって考えるだけでも自制につながるとは思います。
推している「自分」に酔っているだけでは?
恋愛でよくある、恋してる自分に酔っている、これが推し活にも当てはまると思っています。
これは主体が自分にあって、自分の思い通りにならないと不快になったり癇癪を起こしたりって結構似てませんか?
ライト層もヘビー層も数は違えど存在はしていて、主体が自分にある事は必ずしも悪いわけではないと思いますが、相手に自分の意見やネガティブな感情を押し付ける行為は、本件によらず単純に悪です。他に実社会で言えば〇〇ハラスメントですね。
自分の思い通りにならなければ悪態や罵詈雑言を発するようでは推し活ではなく、ただの身勝手な我儘です。これは推し活の定義どうこう以前の問題です。
前述した通り推し方に定義は有りませんが、マナーや原則のようなものはあって、これがその1つで、かつ全ての推し活に共通する事じゃないかとも思うからです。
ちなみに、推しが主体≠全肯定です(一部全肯定の人を除く)。正直、全肯定は考えることは最小限でカロリー少なく楽しめる推し方である反面、ある種の危険もはらんでいますが…。じゃあ何やねんてのは後述していきます。
自分がしたい事、目指す物は何か焦点を定める
私の場合は、推し自身の考えや活動目的を尊重し見守りつつも、私が好きな彼女の歌を聴かせてほしいというものなので、主体は推しに寄っています。
私とは異なる形で、皆さん個人個人、それぞれの推し方があるとは思いますが、どこに自分の焦点を定めるか、正しく当てられるかで、推しを大切にしつつ、推し活もより良くなるのではないでしょうか。
焦点を推しに寄せすぎれば全肯定botのようになりますし、自分に寄せすぎれば前述の我儘キッズになってしまう、塩梅を調整して推しや推し活と向きあうことは大切だと思います。
こういった事を何がしかの節目でもいいので、考え修正していけば、自分とその他ファンもよし、推しもよし、世間もよしの結果三方良しのような推し活ができるのではないでしょうか。
これも自分勝手な意見の押し付けを強いているようにも思いますが、考えるきっかけに僅かでもなって頂けたら幸いです。
長文駄文、失礼いたしました。
追伸)
今回書いた事とは別に、推し疲れという現象も、定めた焦点がズレたかズレていたか、推しのいる位置が変わったか、いずれにせよ当て直す必要があるって事だと思います。見えなかった部分が見えた、見えなくなった、グッズ購入などの義務感含め考え直す事は大事です。その結果離れることも十分選択肢に入りますね。
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