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昨年話題になった養育費がもらえる「株式会社小さな一歩」のサービスは今どうなっているのか?調べてみた

2020年6月1日にZOZO創業者の前澤友作さんが、「株式会社小さな一歩」という会社を立ち上げ、養育費の回収をする新規事業の発表をしました。

養育費を支払われていない、ひとり親の方へ養育費の受け取りをサポートする事業として「株式会社 小さな一歩」が設立されている訳で、事業の方向性は素晴らしいと思います。

世の中には養育費を受け取れていない世帯を、支援する団体は少なく、SNSでも話題を集め賛否両論な意見がたくさん見られました。

本来、養育費の未払いについては、行政が動いた方がいいのかもしれません。

しかし面倒な取り立てや手続きを行政で行うのは難しく、ひどい場合は相談しても「養育費を受け取れるようにできないのはあなたの責任」と放棄されるケースもあるようです。

国の支援制度としては、子供の入学費や進学費を低金利で借りられる「教育支援資金」があります。

これは低所得の世帯が利用できる制度で、年1.66%の低金利でお金を借りる事ができるようになっています。
(100万円借りても1年でかかる利息は1万6千円ほどで、かなり安いです)

ただし審査が厳しく限られた人しか適用されません。
返済する必要もあるため、一時しのぎになっても根本的な解決にはならないことも。

そんな中、本来受け取れているはずだった養育費の受け取りをサポートするのは、ひとり親の方にとって画期的なサービスです。

そもそもどういうビジネスになっているか?

株式会社小さな一歩は、元パートナーへの養育費の支払いを催促します。
会社を経由して、申し込みしたひとり親の元に養育費を支給するサービスです。

この際、養育費から手数料が引き抜かれるようになっています。

毎月支払う場合:15%
一括で受け取る場合:25%

受け取れる養育費は手数料が引かれた金額になりますが、申し込みから費用を一切かけずに養育費を受け取れる仕組みです。

また会社を経由するので、元パートナーと直接のやりとりを一切せずに進められるようです。

申し込んだ人は弁護士への相談費や裁判にお金をかけずに、養育費を請求できるシステムになっているのですね。

元パートナーにこちらから直接関わらずに申し込めるようですが、相手側がこちらの住所や連絡先をしっている場合は、後日直接脅されるのでは…と不安を抱えている人もいます。

無理な取り立てや催促が行われるのであれば、離婚相手に恨みがつのりトラブルに発展することも十分に考えられます。

利用者からすると、そのあたりのケアもできるのかが気になりますね。

ポイントはスマホだけで申し込みOKなところ

サービスの概要を見ていて、いちばんメリットだなと感じたのは「手続きが簡単」という点です。

申し込む際は、公式サイトのフォームに簡単な内容を入力するだけで相談できるようになっていました。

会社や弁護士を経由するサービスなので、申込書に記入したり、必要な証明書類を準備してコピーをとったり…と面倒な手続きをイメージされる方も多いです。

小さな一歩のサービスは、スマホからすぐにでも申し込みでき、時代にあった便利なサービスだという印象です。

養育費受け取りサービスに対するSNSの声は?

サービスに関するTwitterのリプライには、
「これは素晴らしいサービス!」
「養育費をもらえずに困っているからありがたい」
といった声が見られました。

一方で、やはりこのような不安の声も多数見られます。
「これどういう仕組みになってるの?」
「養育費は欲しいけどもう相手とは関わりたくない」
「無理に取り立てたら元パートナーから脅迫を受けそう…」

どのような事業かまだよくわからない人や、養育費は必要だけど相手と一切関わりたくない人、養育費を請求したことによるトラブルを心配する人も多いです。

その後1年以上経って、今はどうなっているのか?

サービス開始と同時に多数の申し込みが発生した事もあり、中々いい調子で運用できているといった感じではありませんでした。。

今年の4月には、色々な憶測が飛び交う状況を収める為に、「株式会社小さな一歩」から1つのnoteが公開されました。「小さな一歩のお客さまへ、 これまでの経緯のご説明」このnoteでは、前澤友作さんが取締役から退任した経緯やサービスの進捗に関して、細かく説明されています。

2021年11月の時点でも、まだ「株式会社小さな一歩」のホームページ上では、サービスリニューアルの掲示がなされています。多くの人が期待していたサービスだけに、可能な限り早急なサービスの再スタートが望まれているでしょう。


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