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No.43 ジェレメジェバイト

43.ジェレメジェバイト

長さ1センチほどの結晶だが、氷のような透明感とクールなブルーの色味は圧巻。ルーペで見なければ確認できない細かなクラックやインクルージョンも粋にキラキラと映えている。
ところで、ジェレメジェバイトという鉱物はとにかく名前がややこしい。人によってはエレメーバイトだったりエレメジェバイトだったりと人によって呼び方はバラバラだし、和名はエレミヤ石だし。現状どのように呼ぶべきなのか迷走している様子なのだ。
何故こんなことになっているのか?
そもそもこの鉱物を発見したのはロシアの鉱物学者であるイェレメイエフ博士で、その名前をそのまま鉱物の名前に使用した。
しかし問題はそのスペル「jeremejevite」にあり、本場のロシアでは「イェレメイバイト」と読むのだが英語圏では「ジェレメジェバイト」という読みになってしまう。このに種類の読みが日本でゴチャゴチャな状態になっているため、現在ややこしいことになっているのだ。
どちらかに統一すればよかったのに、と思うが、こういうややこしさもまた愛嬌なのかもしれない。

【参考書籍】

「世界のレアストーン図鑑」
亀山実 著
柏書店松原 2008年


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