読みかけ「ノートルダム・ド・パリ」 進捗 6 ここに来て予想外に面白い!
グーテンベルクのリンクです。(英語版・フランス語版)
フランス語は読めないので英語の翻訳で挑戦。
訳したのはIsabel F. Hapgoodさん
前回の記事
前回までのおさらい:
・フロロ弟とフィーバスは飲み友
・フィーバスとエスメラルダはこれからデート
・モテ自慢する天狗フィーバス
・弟と恋敵の会話の一部始終を立ち聞きするフロロの陰キャ属性
以下、ネタバレを含みます。
* * *
進捗レポがどんどん下品(くそとか)になっているので口直しに。
どこのタイミングで出てきたか、もう忘れてしまったが、
この
At the point where these currents intersect each other in the heavens,--
っていう一節が好き。
小説読みさんだけではなくて、小説書きさんにも古典は超おススメ。
美しいセンスあふれる描写がこれでもかと降り注ぐ。
さて、常に金欠のフィーバスは、逢引きのための資金をフロロ弟にせびろうとする。めっちゃ甲斐性なし。
この資金、フロロ由来であるから立ち聞き中の彼にとっては逆撫でもいいとこ。
弟にたかられたお金がエスメラルダと会うために使われるだと…!?
フロロはもう幽鬼か亡霊か、怨念のかたまりと化しているのが見て取れる。
そこのとこの描写がなくても十~~~分に伝わってくる。
結局フロロ弟からは資金調達できず、なんとかなるさ~の陽キャを発揮して逢引き現場に向かうフィーバス、鼻歌でも歌いだしそう。
サン=ミシェル橋でランデブー。
「らんでぶー」って言ってた。フランス語で言ってた。(二度目)
誰かにずっと尾けられてることを察するフィーバス、そこはさすが隊長。
気にしな~い。
だっておれ一銭もねーし!
豪胆というかアバウトというか、要は雑な性格をしている。
この豪胆さをいきなり発揮して、フロロはフィーバスにとっ捕まえられた。
「人のこと付け回して何なんおまえ?落ちぶれた家系なんでね、金なんて持ってないよ!」
…的な感じで軽くフロロをいなす。
墓場から聞こえてくるような陰鬱な声を出すフロロだが、二人はなんのかんの会話して、結局フロロはフィーバスについていくことになる。(はい?)
「heedlessness」て書いてるから、やっぱりフィーバスがあんぽんたんなのは間違いなし。
作者のお墨付きをもらってしまった今、なんとなく不吉な予感による全責任をフィーバス隊長に押し付けようとしている自分も居心地悪くなってきた。
フロロが付いていくかわりにおかね?
さっきからデートのために金がいるってしつこい。
何のカネをやりとりしてるんだ??
屋根裏部屋?
えっちするための部屋を借りるの?(すいません)
フィーバスがエスメラルダのことを「wench」て言ってる一言がムカつく。
結局は軽いお遊びぐらいにしか思ってないんだよね!
おこです。
彼女に会いたい、見たい、本当に彼女なのか確かめたい、というのはわかるけど、それで付いて来させるフィーバスもラブホ代を払おうとするフロロも何を考えてるんだか今ひとつわからない。
そして二人は人目につかないぼろぼろの荒れ屋に到着、ぼろぼろの老女が迎える。あやしすぎる。
わざと人目につかない場所を選んでるのは、世間、特に婚約者に知られないためなのだろう。
ジプシーと火遊びしてる所を見られたくない…っぽい以前に、こいつ絶対に何度もここを使ったことあるよね!慣れすぎ!
(ただ、現代のラブホはほんとにただのラブホなのであって、ここは多分、反社会的勢力が悪の相談をしたりとか、そういう用途にも使われると思われニュアンスがまったく同じではないと……………略)
って!
えっ!!!???
フィーバス、フロロをとじこめた?
フロロ、発狂!
↓発狂ぶり
つづく
おまけ
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