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読みかけ「ノートルダム・ド・パリ」 進捗2 驚愕の新事実

天海 悠


古典にもネタバレはあるのかな?
これまでも、読了感想を書くたびに、割と配慮してきたはず…。
まっさらな状態で読んでびっくりして欲しい!という気持ちもある。

前回の記事


まあストーリーをある程度知ってるつもりでも、原作を読むとまったく違う新たな視点が開けてくるのが読書の醍醐味だ。

読む人によって感想が変わる。
読んだ年齢によって視点が変わる。
感情移入する人も部分も変わる。

私の読み方が全てではない。
(おっちょこちょいだから間違って解釈しているところは多いと思う)

グーテンベルクでテキストを落として読み始めたのは2007年(平成19年)なので、およそ10年ほど経っている。
はっきりいって中学生の文法もあやしいレベルだった。
ただひたすら、内容の面白さに引きずられてここまで来た。

グーテンベルクのリンク。(英語版・フランス語版)


以下、再録の続き


*  *  *


「ノートルダムの鐘」 これまで読んだ部分 つづき


およそ半分に来るまで長々、綿々と続いた歴史描写がやっと終わったか?長かった。長すぎた。
フロロとカジモドの話がまた長い。
いつまでチンタラやってんだ!(口が悪くてごめんなさい)

真面目で神秘主義、変り者で知的好奇心の塊のフロロ氏は、今のところ悪人という感じはしない。
変人だし容姿も微妙でモテなさそうではある。
フロロ弟の陽性の放蕩バカっぷりと、兄フロロの陰性オタクっぷりが対照的。

そして驚愕の事実。

エスメラルダとカジモドは取り替えっ子されていた!?

様々なノートルダムの鐘の映像化で、エスメラルダは大抵いかにもといった黒髪、茶色の肌のジプシー娘で表現されていて、まあ云わばカルメンの良い人版といった感じなのだが…。
全世界の原作厨(※参照)が激怒する所ではないの?
冒頭で挫折しすぎて原作厨があまりいないか、そこは無視したか、どっちなのだろう。
(ユーゴ―のノートルダム1831、メリメのカルメン1845)

この記述からするとエスメラルダは白人の純フランス人の娘でしかも実は子爵の種?

え…?
ガラガラと前提がすべて崩れていく。

不幸にもさらわれてしまったためにそんな生育環境になってしまっただけなんですよ~ということになっている。

子供(エスメラルダ)を失った母親の気が狂いそうな嘆きが胸を刺す。
(いかにも~というフラグを立てつつ、母と娘は幾度となくすぐ近くをすれ違う)

それでフロロに横恋慕されるわ、隊長は他の人と結婚するわ、死刑にされるわ。
不幸すぎて救いがなさすぎる。
ラストを知ってしまっているために、ここでたいへんモチベーションが下がった。

取り替えられたもう片方のカジモドはその後フロロに養育され、ノートルダムの鐘付男になる。

二人の子供の可愛さと醜さも対照的。
冒頭の乱痴気騒ぎ+この取り換えっ子エピソードによって、「ジプシーはもう悪いことしかしてませんから」風が、現代の感覚からすると、なるほどニュースになるわけだなと思う。

このニュース、もっと詳細な記事では(見つけられなかったが)背景にロマ族の取り換えっ子伝説があると書かれており、ノートルダムが例に上がっていた。こういった差別を助長する役割も果たして来たのではないかという。

う~~~~ん。
ポリコレ振り回しすぎると、もう何も出来ないからね。

ほら手塚の漫画のあとがきだか前書きだかにも書いてるやん。
「差別的表現もあえてそのままに掲載しました」というやつ。

本当に素晴らしい作品は差別や偏見をそのままに描きつつ、差別された側、偏見の対象の側に立つからね。
最初からなかったことにするのはちょっと違う。
そのやり方は、別の弱者を探すだけ。


脱線したのでもどる。

第二部に突入してやっと物語らしい物語の展開になった。

カジモドが刑執行で苦しめられている描写がこれまた長い。
エスメラルダは天使なのだが、どう読んでも実の母っぽい人に呪われる。

このあたりは二人が取り換えっ子なことも、世捨て人の尼がエスメラルダの実の母っぽいことも、とてもわかりやすく描いているので、刑執行の台の上で二人が邂逅すること、預言のような呪い、のあたりとてもドラマチックに感じる。

このあたりまでしか読んでいないので、(途中の歴史論文パートが心を折りそうだった)大して書くことはない。



思ったより、カジモドより、エスメラルダより、フロロパートが長い。
これの主人公は、フロロだったのかな?
そこは最後まで読んでみないとわからないな。

フロロがいかに自分を抑圧していて、いかに神秘主義に傾倒していて、いかに勉強家で神学の権威であるかが延々、延々と描かれる。

こういうタイプが、たかだかJC~JKぐらいの女子の美しさと魅力に参ってしまうと、これはもう結果は火を見るよりも明らか、何をかいわんやだ。
多分、これからおそろしく長いフロロの悶々パートが来るのではないかと想像している。

そっちがメインのような感じがする。

はっきりいって最初の描写からして、エスメラルダと恋に落ちるはずのフィーバス君は今の所、顔がいいだけのデクノボーなのでこうして読んでいると、たぶんわき役でしかない?

(まだちょっとしか出てないのにここまでボロクソに言われる筋合いはないのである。フィーバス君は怒っていい)

エスメラルダもまだまだ未熟で若い小娘ちゃんなので(JC~JKなら当たり前のことだ)この登場人物たちの未熟さがからみあってたぶん、悪い方へ悪い方へ…。
テンションだだ下がり。
悪い予感しかない。

しかしこれは、現代に置き換えてみてもぜんぜんいける人間模様だ!と思う。




続く



最後に、途中で脱線しかけた差別、はいからさんの作者のいいの見つけたのでツイート参照しておく。


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天海 悠

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天海 悠
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