丘陵に混じりあいたる藍の海


あわただしくスーパーに走り込んで二階の窓から外を眺めたとき、雲と山の境目が消えて曖昧模糊とした不思議な景色になっているのを見た。

青から藍に深く影を落とす雲が山並にかかって、丘陵の線を消していた。
カメラの腕があればこんな一瞬を切り取ることもできるだろう。
(しかし場所の特定にもつながるし、スーパーの窓は若干よごれている…)

絵描きの人なら目に焼き付けてカンバスに再現したりも出来るのだろうが、こちらは文章書きなので文章で現すことにした。
こんな時にこそ俳句だ、と考えて下の子に聞いてみる。

わたし
 丘陵に
 まじりあいたる
 藍の海

下の子
 青雲に
 かげる山なみ
 とざすまち

せいうん?そんな言葉どこから拾ってきたんだろう。
というわけで俳句遊びはまだまだ続きそうだ。
詠むことが日常になるぐらい、遊びで続けたいなと思う。

詩も散文も俳句も和歌も、こんな風にネットで目にする事が出来るのは本当にすばらしい。


ところでこんな風に俳句をひねったり曝そうとするとき、何か気恥ずかしいなと思うと励ましてもらっている。
そのかたは…

豊玉師匠です。
土方歳三さん。

土方さんの俳句はネットで読むことができるが、下手か上手かではなくて、「そうか作ることそのものに意味があるんだ!」と元気付けてくれる。(ごめんなさい)

それでいいんだ!
(ごめんなさい)

「発句帳、作ってみようか?」
下の子はまるで取っておこうという気持ちがないので、ほぼ私が記録している。
ぱっぱっと発露するのみで、記憶にも残らない。
ほぼ日手帳に書いておくことにしました。



おわり。



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