青に染まりながら(詩)
飛行機雲を指差して
道行く人が次々に見上げた
鮮やかに映えた白い筋は
みるみるうちにとけて消えていく
青は侵食する
青は広がる
青は飲み込んでいく
悠々とからだをのばし
我はここだ、ひとつだと
なかったことのように
うそぶいた
その青に指をひたし
すくって飲めば
わたしもからだの中から青に染まり
青にひたり
青に姿を変え
だが目を閉じればよみがえるのは
天頂を真っ二つに割る
白の軌跡
児童書を保護施設や恵まれない子供たちの手の届く場所に置きたいという夢があります。 賛同頂ける方は是非サポートお願いします。