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ポール・オースター「スタニスラウの狼」

天海 悠


Twitterで、ロックダウン中のNYで書かれたポール・オースターの文章が公開されているとのツイートを発見!
ポール・オースターはぜひ英語版で読んでみたいと思っていたし短そうなのでさっそく読んでみる。

英語も比較的易しいです。

いやいやいや。
難しい。難しかった。

ブランクがあるし、割と苦戦。

題名:The Wolves of Stanislav: An Improbably True Parable for the Pandemic Age

improbably  ad.ありそうもなく,容易には信じられない
parable   n.(教訓的な)たとえ話,寓話

2017年9月、オースターは仕事でウクライナのリヴィウへ行った。
グーグルアースで確認したところ、ウクライナの中でも割と西側だった。そこからイヴァーノ=フランキーウシク(Ivano-Frankivsk)へ移動。あまり離れていない。

作者の父方のおじいちゃんつながりとのこと。

counterfeit nostalgiaとは、ポール・オースターらしい言い方だと思った。
「なぜなら、自分はまったく父方の祖父のことなど知らなかったから。祖父は自分が生まれる28年前に亡くなった」

ポーランド、ソ連、ドイツとめまぐるしく支配者が変化してきた土地、ユダヤ人も多い。
ポトツキ家?は聞いたことがあるぞ。
池田理代子「天の涯まで ポーランド秘史」あたりで見たような気がする。

第二次世界大戦時のナチによってユダヤ人もユダヤ人でない者もひとしく殺し殺されて人口が減った。

穀物地帯の郊外を行く。
おじいちゃんはユダヤ人なので、ラビに会ったり、イメージが違ったり、オースターはよくある名前で期待していたような記録や記憶もなかったり。

一通りマイ辞書を引きながら読んでみたあとに、グーグル翻訳で読んでみたが、一応自分の把握とほぼ同じだったので大丈夫…かな?

パンデミック時代にありそうな寓話と書いている。

虐殺後に街を支配したオオカミの群れ。
からっぽの都市を闊歩するオオカミたち。

「オオカミは戦争の結末ではない」
我らの営みが到るところなのだ。

オースターは何を警告しているのか。
過去の話をしているようで、今この時にこの話を出すのはなぜなのか。何の寓話か?
このロックダウンのなか、オースターはオオカミを連想した。
からっぽの街と群れを思い浮かべた。

What to believe when you can’t be sure whether a supposed fact is true or not true?

という問いかけと、

And whether they were there or not, I choose to believe in the wolves.

という答え。

オースターの結論はそこにある。





追記:おじいちゃんはユダヤ人なので~のあたりから、オオカミの間を相当にはしょってますので、ぜひ読んでみてください。おすすめします。


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天海 悠

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天海 悠
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