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語学学習とエンタメ。

 語学学習は、エンタメになると考えています。今日は、そんな話をします。もちろん、すぐになるとは思っていないし、理想を掲げているだけなので、異論はあるとは思いますが、批判はなしでお願いします。

 僕の人生のテーマのひとつに、「資格試験からの解放」というものがあります。これは、『点数をあげる英語学習からの脱却』という記事で詳しく書きました。

このnoteを少し補足しましょう。

 資格試験は、「英語ができる人」と「英語ができない人」を簡単に区別することができます。例えば、英検2級レベルの人間が英語力があると仮定しましょう。その場合、英語ができるかどうかを判別するには「英検2級を持っている人」と「英検2級を持っていない人」で英語力の有無を選別できます。

 つまり、客観的な視点で、英語ができるか否かを簡単に判別できるので、「資格試験」は便利なツールといえます。資格試験の合格や得点が「高い英語力」を証明する免罪符となっているとも言えます。

 しかし、残念なことに「資格試験」が重要視されるために、資格試験のために勉強する人が現れます。本屋に行くと、資格試験対策の教材で溢れています。過去問だけでなく、対策問題集や資格試験に出る単語帳など多岐にわたります。

 そして、それを勉強することが正しいとされ、英語力をつけるためには点数を上げることを目標とするようになります。英語を学ぶ本来の目的を忘れてしまいます。資格試験にこだわれば、終わりがありません。資格試験は、上には上があるし点数にはキリがないのです。

資格試験そのものは便利なツールですが、資格試験のための勉強は本末転倒というわけです。

役に立つ英語学習

 僕が掲げる『資格試験からの解放』は、別の言葉で表すと「役に立つ英語学習」です。

 僕は、noteを始めたばかりの頃、「役立つ英語学習」をテーマにしていました。(現在は、メインのアカウントでは「小説」や「エッセイ」を投稿していて、「語学学習」についてはサブアカウントで投稿しています)

 去年の4月からnote投稿を始め、英語学習に役立つコンテンツの紹介や、僕がオススメする英語学習法をシェアしてきました。

言葉の2つの役割

 以前、Twitterでつぶやいたのですが、言葉の役割は2つあると考えています。「情報」のキャッチボールと、「感情」のキャッチボールです。

言葉の役割は2つある。「情報」のキャッチボールと「感情」のキャッチボールだ。前者は、情報を伝えるためのツールだ。後者は、人と人とのコミュニケーションや小説やエッセイなどの表現技法も含んでいる。これは、AI翻訳機に取って代わるものではないと考えている。僕は、この可能性を追求したい。

 「情報のキャッチボール」とは、その名のとおり情報を伝える手段としての言葉の役割のことです。

 たまに、英語ができると世界が変わると言ってる人を見かけます。英語ができると、世界中の情報にアクセスすることができるから、莫大の情報をキャッチすることができるというのです。これは、「情報のキャッチボール」としての英語の役割です。
(これについては、改めて詳しく書く予定です)

 また、「感情のキャッチボール」としての言葉の役割もあります。これは、感情を伝える手段としての言葉の役割です。例えば、普段の日常会話であったり、小説やエッセイなども含まれます。僕は、この「感情のキャッチボール」としての役割を追求していきたいと考えています。

《言葉の2つ役割》
「情報」のキャッチボール
→本などで情報を得るため
「感情」のキャッチボール
→会話やエッセイ、小説
→シータ先生が重要視している

「役立つ」英語学習法からの脱却

 ここまで、「役立つ」英語学習法について語ってきました。先ほどの「言葉の2つの役割」も、役に立つ英語学習法にカテゴリーされます。

 しかし、僕は「役立つ」英語学習からの脱却することも想定しています。厳密に言うと、「役立つ」英語学習を推奨しながら、その脱却も視野に入れています。

実は、ここからが本題です。

AIの自動翻訳機の発展

 AI自動翻訳機の普及を視野に入れた場合の話です。塾で教えていると、よく生徒たちに「なんで英語を勉強しなくちゃいけないの?英語でいいじゃん」みたいに言われることがあります。

 そういう時には、「志望校に行くためには必要だよ」とか、「英語ができると、仕事の幅が増える」とか、「色んな情報に自由自在にアクセスできる」などと説明しています。

 これらは全て、英語を学ぶと「役に立つ」ということが前提となった考え方です。多くの人に受け入れられる考え方だと思います。

 しかしです。これから、AI自動翻訳機が発展し、普及した世界が来ると、この状況は変わるのではないでしょうか。

 想像してみてください。電子書籍を開くと、一瞬にして言語を切り替えすることができます。しかも、正確な文章で表示されます。また、海外旅行に行ってもほぼタイムラグなしに、自動同時通訳が行われます。30年後とかだったら、まさにそんな世の中になるのではないでしょうか。

 そうなれば、「語学を学ぶ役割」も変わってきそうです。その時代が来れば、役に立つから英語を学ぼうと思う人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

 僕は、今年27歳になるのですが、30年後の2051年には57歳になります。もし、30年後に語学を学ぶ必要になくなったなら、職を失ってしまいます。もしくは、自動翻訳機の使い方を教える講師になっているかもしれません。僕は、語学を学ぶのが大好きなので、「役に立つ」以外の語学学習の役割を考えていく必要がありそうです。

語学学習がエンタメになる

 それが、今回のテーマである「語学学習がエンタメになる」です。エンタメとしての役割なら、語学学習が存続するかもしれません。その時は、「語学楽習」と呼んだ方が良いかもしれません。

 いずれにせよ、僕は「語学学習がエンタメになる」ということを視野に入れて考えています。30年後は、自動通訳でスムーズに会話できるかもしれませんが、やはり直接話してみると違った楽しみがあるかもしれません。(2021年に住む僕たちには到底理解できる感情ではありませんが.....)

 サッカーやピアノのように「語学学習」が趣味となり、エンタメとしての機能が一般化する時代が来ると思っています。サッカーも上手くプレーができると楽しいですよね。もっと練習したくなります。英語学習も同じで、翻訳機なしで話すことに快感や刺激を感じるようになるかもしれません。

 僕は、これから30年間で語学を分かりやすく教えるだけでなく、エンタメとして英語学習の楽しみを伝える役目も担っていきたいと考えています。

 そして、来たる時代に備えて、「英語学習のエンタメ化」を工夫した英語学習にシフトしていきます。もちろん、そんな時代はすぐには来ないし、ジワジワとやってくるものです。

 なので、「感情のキャッチボール(役に立つ)」と「エンタメ(楽しい)」を融合させたような英語学習を提供していきます。そして、年を追うごとに「エンタメ要素」の濃度を上げていきたいと思います。

これからも応援よろしくお願いします。

こんばんは。雨宮大和です。今日は、語学学習について語らせて頂きました。僕が人生のテーマとしてやりたいことは、2つあります。そのうちの1つが、今日話した『語学学習のエンタメ化』です。もちろん、いきなりできる訳がないので、『役に立つ語学学習』から徐々に始めていきます。2つ目が、このnoteでも投稿している『小説執筆』です。自分の書いた文章を多くの人に読んでもらいたい。だから、少しでも上手に書けるようになるために、修行中です。これからも、この2つの軸を中心に活動していきます。
語学に関する記事は、サブアカウント『新しい英語の教科書』から発信しています。たまにしか投稿していませんが、良かったら、フォローして頂けると励みになります。

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