エッセイ|秋といえば、なんでもあり。
秋といえば、なに?
これを尋ねると、みんな口々に「食欲の秋」とか、「読書の秋」とか、「スポーツの秋」とか答えると思う。僕も訊かれたら、そう答えると思う。
他にも、味覚の秋、音楽の秋、芸術の秋、睡眠の秋、実りの秋、行楽の秋とか、とにかく秋はさまざまな名前で呼ばれている。
僕にとっての秋の一つは、「コーヒーの秋」だ。いつもアイスコーヒーが好きで飲んでいる僕も涼しくなると、ホットが飲みたくなるのだ。ホットの方がコーヒーの香りを楽しめる。
僕はいつも、フレンチプレスという器具でコーヒーを淹れている。フレンチプレスで淹れると、コーヒーオイルが含まれているので、香り高いコーヒーを飲むことができる。4分の抽出の待ち時間は、その香りを楽しむ時間だ。
僕にとっての秋のもう一つは、「創作の秋」だ。これは以前noteにも書いたけれど、夏は文章が書けない。
気温が暑いからなのか、セミがうるさいからなのか、きちんとした理由は分からないのだけれど、夏になると不思議と文章が書けなくなる。実際、過去のnoteの履歴を見れば分かるように、投稿頻度がガクッと減っている。
けれど秋になると、文章が書けるようになる。筆が勝手に走り出す。いろんなアイデアが浮かんでくる。不思議だ。
秋の空気に触れていると、創作が進むので、僕は秋が好きだ。
秋は、なんでもありだ。
こんなに色々な秋があるのは、楽しめるものが多いからだと思う。秋は、楽しいことが缶詰めみたいに凝縮されている。
けれど、そんな秋はとにかく期間が短い。よそ見していたら、すぐに冬がやってくる。
秋は飽きない。
秋を満喫するなら、今しかない。
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