剥き出しのいのち

いま、
剥き出しの純粋さが
ダリアの切れた茎から
いのちの匂いと共に溢れ、
青き金平糖のように輝きました
一粒食べます
罪の味
そのとき、
唇をあける寂しさが
ふと、ふりそそぎました
唇は「あ」と洩れかかり
急いで黙ります
言葉を捨てて
私はきっと置いて行かれます
それでいいのです

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