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村上ラジオ 初めて聞いた村上春樹の声は近藤正臣!!

 年が明けてからだが、「村上RADIO年越しスペシャル~牛坂21」を聞いた。ラジコで、初めて聞いた村上春樹の声は、誰かに似ているなー…と二日間くらい考えていたら、急に足で弾く「猫ふんじゃった」の映像が浮かんだ。そうだ!年齢とともにとみに渋く良い役者になった近藤正臣の声にそっくりなのだ。だが誰も同意してくれない。孤立の意味を思い知る。
 だいたい、村上RADIO(本人は、ムラカミレイディオと発音してた)はもう数年前からやっている。初めて聞くというのも情けない話だが、テレビに出ない人だし、昨年「週刊文春」で小林信彦と宮藤官九郎がラジコを聞いている…と書いているのを読んで初めて使い、夜の放送(早く寝るので桑田佳祐は無理だった)も聞けるようになった…というアナログ人間のためだ。
 「牛坂21」というのは、村上春樹は丑年の年男とのことで、若い小説家の代表のように思っていたのに、なんと72才になる。京都マラソンも昨年は調子を崩したけど、今年(2021年)は完走できそうだと山中伸弥さんと話していた。坂本美雨とのかけあいも良く、TOKYO FMのHPでの曲の紹介記事も楽しい。次に放送があったら、「近藤正臣の声」と心に唱えながら聞いてください。
 第一作の『風の歌を聴け』を読んだのは、発行よりかなり後だ。『1973年のピンボール』や『羊をめぐる冒険』よりも後、川本三郎の推しの評論(AKIRAとともに新しい時代の表現だと評価していた)などにより人気が出て、なかなか古書店に出てこなかったためだ。出ても高かった。(私のサイフ基準)最初に読んだ時、何だこの白々は!!スカスカで字数稼いでるじゃないか~!…と、でもこれが川本三郎がいってた地の白い新しい表現かな?佐々木マキのイラストはカッコ良かった。友人が「これは、一度英語で書いて、それを日本語に翻訳したんだ。」と言っていたが、どうだったのだろう?
 『ノルウェイの森』の後は、村上春樹の長編小説を読んでいない。というより『ねじまき鳥クロニクル』の最初の数ページで挫折してしまった。なぜかは解からない。(村上春樹 Vol.01 )どっかに続く

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