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コーヒーを淹れてみる(水出し編 2023/6/18追記)

さて、お題です。
コーヒーなんて淹れたことないよ。器具何にも持っていない。
という人に自宅で美味しいコーヒーを飲んで貰うためにはどうすればよいでしょうか?

コーヒー界隈に居ると、ときどきこんなケースにお目にかかります。
もう、興味があって自分から知っていこうという人ではなく、コーヒー興味あるけど自分でやるの?位の人を誘うには何が良いのか。
これを考えると、わりと抽出の基本的なことを見えてくるかな?と思います。

まず、豆選び。
こちらは、その人の好きそうなものを想像するしかありませんね。
豆選びのアプローチに関してはまた別途お話しします。

まず、最初の提案は、水出しです。
今回はこちらの話をします。

やることは、簡単。
コーヒー屋さんに行って、どの豆にするか相談する。
お店で、水出しにしますと言って、豆を挽いてもらい、水と粉の分量と時間を聞く。
お茶パックを買う。
分量の粉と、水を入れ、冷蔵庫に大体一晩くらい。
後は飲むだけです。

お店によっては、ちょっとひと手間(最初お湯で蒸らすとか)の話があるかもしれませんね。
その辺は、好きにして下さい。(その人のセンサー性能に依りますが)大きくは変わりません。

容器と粉と水を測るスケールがあればできます。
大体お家にあるものでできるのではないでしょうか?

こちらの大きなデメリットは。
冷たいので夏にしか向かない。
粉が漏れてしまう。
位でしょう?

冷たさは、その後レンジで...ってどうなのでしょう?
自分、電子レンジがないので分かりません。

粉っぽいのは、自分は目の細かい茶こしがあるのでそれで濾しています。
ドリップをしている人ならば、フィルターで濾せますね。

実際に夏は自分でもやっていて、タンブラーで会社に持って行って居ます。
そのくらいのクオリティーのコーヒーが出来ます。
コーヒー器具を持っていない人の場合、コーヒーに関するセンサリー能力がまだ未発達の人が多いと思いますので、充分かな?と思います。
(そうでもない人も居ますし、気持ちの問題もあるので、それは別の話しですが)

ここで分かるのは、抽出の変数として
①挽き目
②粉量と水の量の比率
③抽出(温度)時間
があります。

ここでちょっと専門的な話になります。
抽出方法は「透過式」と「浸漬式」に大別されます。
水出しは「浸漬式」、普通のドリップは「透過式」となります。
もう一つ専門的な言葉で、「過抽出」と「適正抽出」「未抽出」と云う言葉があります。
この言葉通り、「適正抽出」が良いのですが、充分に時間をかけた「浸漬式」は、基本「適正抽出」となります。
このあたりは、別の章でお話しします。

というわけで、水出しは粉量と水の量の比率、言い換えると濃度の違い位しか調整が出来ません。
ですが、好みの濃度を知るという意味では有効ですね。
ただし、冷たい状態で飲む場合と但し書きがついてしまうのが難点です。

一回の抽出に時間がかかりますが、粉量と水の量の比率を変えて自分の好みを見つけるのはどうでしょうか?
多くの場合、水の重量が粉の重量に対して何倍という表現をします。
ので、最初は粉量分くらい(適当)の幅で、水の量を変えて、こことここの間となったらその半分の量でと変えて行くのが良いかもしれません。

これは、ドリップの時も同じですね。
こちらの方がシビアなので、調整量のステップは少なめで。
ただし、他の要素もあるので、ブレないで抽出できるようにならないと、違いを感じにくいと思います。

次は、暖かいコーヒーの話に移ります。

(2023/6/18 追記)
引き目:Wilfa
 KONGA:フィルター+2ノッチ(目盛り一つ)
 Decaf Sidamo:フィルター
粉:20g
水:300cc
12時間

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