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ミル(グラインダー)は買いましょう

フレンチプレスまで来たのだから、次こそはドリップ...と行きたいのはやまやまなのですが。
その前に、ミル(グラインダー)の話になります。

まず、弊焙煎所では自分でコーヒーのミルを持つことを強くお勧めしています。
と云うのも、コーヒーの焙煎豆の経時劣化は、いわゆる酸化と呼ばれるものが主と考えられます。
で、コーヒー豆をひいてしまうと、酸化が進みやすくなります。
酸化は空気に触れていると進行するものなので、物体の体積当たりの表面積が大きくなると進行しやすくなります。
豆のままと比べると挽いてしまうとあっという間に酸化が進んで味が劣化してしまいます。
ので、美味しいコーヒーを飲むためには、是非自分でミルをお持ちになる事をお勧めします。

また、コーヒーの味わいは挽き目を変えると変化します。
挽いた後の粉の形状と粒度分布が影響します。
抽出は粉に水が触れて浸みていくことにより成分が水に溶けだしていきます。
粒度が細かい方が素早く抽出しますね。
これが、コーヒーの味わいに大きく影響を及ぼします。
ご自宅で、美味しいコーヒーをと考えて居る方には大きな武器になります。

さて、ミルの選び方なのですが、基本的には「良いもの」を買いましょう。
ミルで一番重要なパーツは刃になります。
ここにお金がかかっている物がおすすめになります。
ミルには電動のものと、手動のものがあります。
ライフスタイルによってどちらを選ぶ等の選択はあると思いますが、同じ金額のものならば、手動の方が刃にお金がかけられますね。

私のミルの遍歴は以下の通りです。(因みに6,7年の間の話です)
ハリオ、セラミックスリム(手動)
カリタ、ナイスカットミル(電動)
Wilfa Svart(電動)
コマンダンテC40(手動)
それぞれのステップで明らかに良くなっていったのは実感しています。
もちろん電動の方が楽なのですが、結局ハンドミルに落ち着いています。
コマンダンテは決してお安くはないのですが、はやり焙煎のQCを考えるとそれに見合う性能のものと考えて居ます。
ハンドミルの中でもあまり力を必要としない事もあり、数カップのQCを行う場合でもさほど苦にはなっていませんね。

では、ご自宅用にお勧めは?と気になるかもしれませんが。
お飲みのなる方のセンサー性能によるだろうなと思います。
もちろん、センサー性能は向上していきます。
より良いミルを使用したほうが、その向上も早いのではないかと思っています。

という事で、出来るだけ良いものをお勧めします。
大雑把な基準で言いますと、ハンドミルで1万円位、電動ではその倍くらいを目安に、自分の懐具合とネット等で評価を調べて選択するのが良いのではないでしょうか?

あまり安いミルはお勧めできません。
粒度分布が大きく美味しく淹れるのが困難だからです。(何故かは次回以降お話しします。)
その場合、お店のちゃんとしたグラインダーで挽いてもらって、短い期間(一週間以内とか)で飲み切った方が良いかもしれません。

次はようやくドリップのお話しが出来そうです。

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