傾聴力とは

私は人の心を感じ取ることがすごく苦手です。

友人が「最近あの子元気ないよね」とか「髪切ったよね」と言っているのを聞いて、初めて「そうなんだ」と思うことが多いです。

相手の心の機微を感じ取って何かを気遣うような言葉をかけたり、モチベーションの浮き沈みを理解してこちらから働きかけるようなこともできません。

自分自身が心の浮き沈みがあまり無い人間なので、もしかしたら相手がどう思うのかを感じるのが苦手なのかもしれません。

最近は「やらないことを決める」「苦手なことを無理にやろうとしない」という自分の方針があるので、もうここはできないものとして仕方ないかと諦めようかと思っているものの、人と関わっていく以上、全くの無関心でいることはやっぱり難しいなと思いました。

そして、そこを諦めてしまうと回りまわって自分に全部マイナスな形で戻ってくる気がしました。

身近な人の痛みを感じ取れないのはやっぱり良くなくて、そこに特化した人間になれなくても、最低限は身につけられていたいなと。

最近の考えと逆行する気もしますが、まずは一冊本を読んでみようと思い、こちらを購入しました。


出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%84%E5%82%BE%E8%81%B4-%E5%B0%8F%E5%80%89-%E5%BA%83-ebook/dp/B0CSFCGNLC


『すごい傾聴』。

相手の思いを汲み取るためには聞く力が重要だと思ったので、こちらを読むことにしました。

まだ途中ですが、ここでは印象的に残った2点を紹介します。

①「理想の自分」と「実際の自分」の重なり具合で測る「自己一致の度合い」
➁言葉を聞くのではなく「追体験」をする

相手の話を聞く時、つい「良い人であろう」という意識が働いてしまい、本来の自分の思いとは異なることを話してしまいがちです。
心理学では、「理想の自分」と「実際の自分」のギャップが小さくなり、2つの円を描いた際に重なりが大きくなることを「成長」と呼ぶそうです。
自分が部下に何かを伝える時に、「良い人であろう」と良いながら何かを伝えている時点で、そもそも自分自身が成長ができていないということ。

自身が成長ができていない状態では相手に伝わらない。
相手は心を開かない。
だから、まずは「自己一致の度合い」を高めていくことが大事なのだそうです。

追体験というのは、「あたかもその人になったように共感する」こと。
これは、まさに自分が苦手な領域です。
相手が何かを話したときに、つい自分の意見を押し付けてしまいがちです。
例えば、「これが上手くいかない」といわれた時に「自分の場合はこうだったから大丈夫だよ」「あるあるだよね」など。

一般論に当てはめて早々に答えを出そうとするのは相手の気持ちに寄り添えていない証拠。
「それってつまりこういうこと?」とか「それを聞いて寂しくなったってこと?」などヒアリングしながら、相手がどんな感情でいるのかをできるだけ理解することが大事なんですよね。


コミュニケーションを取る際には、最低限これらのことはまず意識していこうと思いました。

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