【lica書評】 堀江貴文さん「君はどこにでも行ける」
堀江貴文さんの最新刊「君はどこにでも行ける」を読みました。
表紙を書かれている「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさん(現在イタリア在住)との対談も面白く、自己啓発書としても、ビジネス書としても楽しめる一冊で、一晩で一気に読んでしまいました。
超ざっくり、lica的に内容をまとめると、
グローバル化を超えたボーダレス化の時代に入り、海外への敷居が低くなっている今、上から目線で「爆買い」を流行語に選んでヘラヘラしてる場合じゃないぞ日本!
というようなことが、書かれておりました。(ちょっと意訳してるけどだいたいこんな感じだと思う)
もう少し細かく説明すると、次の3つが軸になっています。
①日本が先進国としてアジアでトップを走っていたのはとうの昔のハナシ
②今、アジア諸国の経済成長がどれほどラディカルか(国別になっていて分かりやすかったです。)
③「東京」は世界的にも誇れる都市。海外めがけて売り込み方は様々!
私は、アジア諸国への旅行としては中国、カンボジア、タイ、台湾、韓国を訪れたことがあります。
実際訪れた身としても、日本より綺麗な国なんてなかったし、2007年(北京オリンピックの前年)に北京へ短期留学をした際の中国カルチャーショック(全く進んでいないオリンピック準備やドアがほとんどぶっ壊れている北京駅のトイレ、そして気にせず用を足す中国の方々‥など)のイメージがあったので、アジアの中でも日本が立ち遅れているという認識を改めて突きつけられ、ショックを受けました。
日本って「住みやすすぎる」んです。。オアシスのような国です。
だからこの国の中で一生を終えてももちろんなんの問題もないし、あえて「海外へでろ!」なんてことも堀江さんは言っていません。
だけれども、相変わらず世界的に見ても日本の幸福度ランクは低位だし、自殺率も高い。なにより自分に自信がない人が多い。
僕がずっと前から言い続けている、「好きなことを好きなだけやる」生き方が、より明確に価値を持つことになるはずだ。国境や言語など、かつては乗り越えるのが困難だった壁が取り払われていくことで、あらゆるチャレンジが容易になっていく。
「イヤなことを我慢して努力している」人が評価される時代は終わりだ。(218ページより抜粋)
日本のサラリーマンって本当に尊敬できるレベルで我慢強いと思います。でもそれって、「頑張って」そうしているというよりは、そういう物だという半ば「諦め」に近い部分が大きい気がしています。
もちろん、そういう人がいるから、私たちは日本で快適な生活を送ることができているのですが、もう少し日本が不便になっても、幸せな人が増えるほうが私は良いと思うのです。
堀江さんの主張は、タイトルに全て終始されています。
「君はどこにでも行ける」
それは、格安航空券でどこにでも簡単に旅行ができるというような意味ではもちろん無く、
自分のマインドを、このグローバルの潮流の中でどう切り替えていくか。
読み終わったあと、改めてこのタイトルの秀逸さにぶるっと震えた私でした。
ムダlica
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