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暗号からの展開(仮称)

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この世界からの独立を目指す人。それは 孤独じゃない 毒解くなのだ。日々の出来事から暗号を読み取り書いてます。
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2014年10月の記事一覧

赤い鳥居

赤い鳥居

ある人との出会いから、わたしの中の世界が広がり始める。過去の自分を引き出すように、ここに居てはいけないという。厳しさはわたしに優しくまとう。
わたしはカタツムリだったのでは無いか、今そろりそろりと眼を上へ上へと持ち上げ始めた。

…メデイアもなにも無かったころにビワの吟遊詩人が家々を回った。神社の鳥居は外界からの隔離ではなくて、一人を良しとしないもの達が集まったのであろう。その頃はハレの日とケの日

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闇との関係

闇との関係

わたしが どこから 来たかは
オノズトシレテイル
これから 何処へと 問うのは
ナキモノヲトウコト

遣らずの雨は チリチリと 肌にくる
鮫肌の傷を 癒やす 感覚は 覚めていく
途方にくれる時は 太陽の沈む先だけ
元に帰る日 朝日を 浴びる時

この世界にわたしは存在する
それこそが鍵 世界は窓
扉の先の想像は辞めようとした

銀狐

銀狐

山が鳴く 霧も吹きながれ 空から雪降り落ちる 積もる雪のように優しき言葉に埋れている私はひとり。
雪原には獣があらわれる
こちらの出方を舐めるように見据えて
恨めしそうに見ている。
優しさに包まれて我を忘れている獣
私のプライドを痩せた腹のプライドで喰いにくる。

山が泣いている

私は優しき言葉の雪原をひとり
足跡残す銀狐
痩せた獣にならぬと口をしばり
ふらふら歩く銀狐

…電子の世界で降る

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富山の海

富山の海

星の降る 能登半島の夢
日本の海は夜が似合う
夜になると 荒れる海 潮騒は眠らない
風と波の織り出すストーリー
赤い鳥居と砂浜に飛び出た岩にしめ縄
富山の海は 外の荒々しさを包み
静かな湖畔のようだ。
富山の海は 街の灯りが真っ直ぐたどり着く ここまでおいでと声がする
人であるなら富山の海のようでありたい

…産卵のために富山湾には 四季折々たくさんの海の生物達が訪れます。
産まれる海 訪れる海

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街角のおもてなし

街は素敵な色と華やかな話題、そして挨拶で始まり挨拶で終わる日本語というもの自体が時勢詩と思わせる。
次期オリンピックも「お、も、て、な、し」で決まった。だが知らずに読めば「表無し」挨拶で始まり挨拶で終わっていいのだろうか。社会生活の中で挨拶だけ交わして中身のない人間関係を続けていると思う方は居ないだろうか?
希薄になっていく環境の中で私は尚ももがいて言葉を信じて生きていきたい。
初めに言葉ありきと

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2.may.2014の日記

変化があるからおもしろい

雪から小雨へ
あの頃は寒かった
雨に濡れて心は揺れて
果てしなく思えた悲しみの連鎖
雨降るごとに変わりゆく季節
涙のあとに暖かな日差し
今思えばなんてこともなかった
私たちの季節