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上橋菜穂子

「上橋菜穂子作品を読まなければ、死ねないよ」と、その友人は言った。

彼女の読書量には、目を見張るものがある。ジャンル問わず、テーマも問わず、次から次へと活字の世界を旅している。

私もそこそこ読書はするけれど、割と偏りがある。その中でもファンタジーが苦手だ。
そんな私に、彼女がプレゼントしてくれたのが、上橋菜穂子さんの精霊の守り人シリーズ全巻。初巻を読んで、すっかり魅了されてしまった。
その後も「獣の奏者」「鹿の王」と続いて、直近で贈ってくれた「香君」を読了。これがまたすごい作品。どうやったら、何もないところから舞台となる世界を生み出すのだろう。舞台となる場所はもちろん、言語や習慣、文化など、生み出された世界にしか存在しない。これは、上橋菜穂子さんが人類学者であることも多く寄与しているのだろう。

どうしてファンタジーが苦手なのかは、分からない。相変わらず、上橋菜穂子さん以外のファンタジー作品は読まない。
でも、子供の頃に読んでいた本なんて、ファンタジーだらけだ。大好きな「エルマーの冒険」なんて、その筆頭。思い出したら、また読みたくなってきた。

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それはそうと、上橋菜穂子さんと私、なんと同じ中高一貫教育の私立学校に通っていたのだ。しかも何年かは重なっているので、校内ですれ違ったこともあっただろう。
こんなことにも親近感が湧いているので、これからも彼女の作品を読み続けたいと思っている。

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