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課題レポート作成ガイド【STEP4:③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか】早稲田大学 地域探究・貢献入試



はじめに

この記事は、課題レポートの作成ガイド【STEP4:③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか】です。

前回の記事【STEP3:②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか】で明確にした背景をもとに、今回は志願者が課題に対してどのような解決策を考え、実践してきたのかを具体的に掘り下げていきます。

ここでは、仮のモデル「Aさん」を使って、「③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか」の項目を書くプロセスを確認していきます。まず、細分化した質問項目に対する回答を準備し、その後、実際のレポートにまとめるステップを紹介します。


1. 項目を細分化する

はじめに、「③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか」の項目を細分化します。ここでは、Q1-4の質問に細分化し、それに対する回答を準備します。より具体的かつ深い内容を記述することができ、より充実した課題レポートを作成する助けとなります。

③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか
Q1. 課題に関して今までにどのような活動を実践しましたか?
Q2. その活動の目的や目標は何でしたか?
Q3. その活動を通じて学んだことや得た知識は何ですか?
Q4. その活動を通じて新たに気づいた課題や問題点は何ですか?


2. Q1-4に回答する

Q1. 課題に関して今までにどのような活動を実践しましたか?

課題に対して具体的に行った活動や取り組みを述べます。過去の活動を具体的に示すことで、志願者の実績や経験をアピールし、課題解決に向けた実践力を示します。

【Aさんの例】
活動1:観光地の環境保護キャンペーンの企画・実施に参加し、観光客に対する環境保護の啓発を行った。
活動2:地域の歴史的建造物の修復プロジェクトにボランティアとして参加し、現地の専門家からの指導を受けながら修復作業を行った。

課題レポート作成にあたり、課題に関する活動経験がない方も一定数いらっしゃると思います。課題レポートの締め切りが迫っている中で、短期間かつ簡単に実践できる活動として、以下の2つの方法をおすすめします。詳細は下記の記事をご覧ください。

方法1:「広聴」サービス
方法2:フィールドワーク


Q2. その活動の目的や目標は何でしたか?

活動の目的や目標を明確に示します。活動の目的や目標を明確にすることで、その活動の意図や方向性を説明し、取り組みの真剣さと計画性を強調します。

【Aさんの例】
目的1:観光客に対して地域の環境保護の重要性を伝え、環境に優しい行動を促すこと。
目的2:歴史的建造物の保存状態を改善し、地域文化の保護と継承に貢献すること。


Q3. その活動を通じて学んだことや得た知識は何ですか?

活動を通じて学んだことや新たに得た知識を具体的に述べます。活動を通じて得た学びや知識を示すことで、志願者の成長や課題解決への理解の深まりを強調します。

【Aさんの例】
学んだこと1:観光地での環境保護活動の難しさと、観光客とのコミュニケーションの重要性。
学んだこと2:歴史的建造物の修復には専門的な知識と技術が必要であること。


Q4. その活動を通じて新たに気づいた課題や問題点は何ですか?

活動を通じて新たに発見した課題や問題点を述べます。新たに気づいた課題や問題点を示すことで、志願者の課題発見能力や分析力を示し、継続的な課題解決への意欲をアピールします。

【Aさんの例】
課題1:観光客に対する環境保護の啓発活動には、持続的な取り組みが必要であること。
課題2:歴史的建造物の修復には、資金や専門家や地域住民との連携が必要であること。


3. 課題レポートを作成する

課題レポートを作成する ここまで準備した回答をもとに、「③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか」の部分を文章にまとめます。文面は後で修正することを前提に、段落分けして簡潔にまとめます。

③ その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか

【Q1. 課題に関して今までにどのような活動を実践しましたか?】

 私は観光地の環境保護キャンペーンの企画・実施に参加し、観光客に対する環境保護の啓発を行った。また、地域の歴史的建造物の修復プロジェクトにボランティアとして参加し、現地の専門家からの指導を受けながら修復作業を行った。

【Q2. その活動の目的や目標は何でしたか?】
 観光地の環境保護キャンペーンの目的は、観光客に対して地域の環境保護の重要性を伝え、環境に優しい行動を促すことだった。具体的な目標として、観光地のゴミの量を減少させることを掲げた。また、歴史的建造物の修復プロジェクトの目的は、建造物の保存状態を改善し、地域文化の保護と継承に貢献することだった。目標として、修復プロジェクトを通じて建造物の保存状況を向上させることを目指した。

【Q3. その活動を通じて学んだことや得た知識は何ですか?】
 私は観光地での環境保護活動の難しさと、観光客とのコミュニケーションの重要性を学んだ。また、環境保護に関する具体的な知識や技術を得ることができた。さらに、歴史的建造物の修復には専門的な知識と技術が必要であることを実感し、建造物の修復に関する基本的な技術と知識を身につけた。

【Q4. その活動を通じて新たに気づいた課題や問題点は何ですか?】
 観光客に対する環境保護の啓発活動には、持続的な取り組みが必要であることに気づいた。一時的なキャンペーンだけでは効果が限られるため、継続的な活動が求められる。また、歴史的建造物の修復には、資金や人手の確保が大きな課題であることを発見した。ボランティア活動だけでは限界があり、専門家や地域住民との連携が必要であると感じた。


まとめ

このように、具体的なプロセスを踏んで志願者自身が課題に対してどのような活動を行ってきたかを明確にすることで、課題レポートの「③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか」を効果的に記述することができます。具体的な活動やその成果を示すことで、読み手に課題への取り組みの真剣さや実践力を伝えることができます。

次回の記事では、【STEP5:④本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか】を解説します。今後の課題レポート作成にお役立ていただければ幸いです。


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