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課題レポート作成ガイド【STEP3:②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか】早稲田大学 地域探究・貢献入試



はじめに

この記事は、課題レポートの作成ガイド【STEP3:②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか】です。

前回の記事【STEP2:①どのようなことを地域の課題と考えているか】で明確にした課題に基づき、志願者自身がその課題を意識した背景や理由を具体的に掘り下げていきます。

ここでは、仮のモデル「Aさん」を使って、「②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか」の項目を書くプロセスを確認していきます。まず、細分化した質問項目に対する回答を準備し、その後、実際のレポートにまとめるステップを紹介します。

課題レポート作成のご参考になれば幸いです。


1. 項目を細分化する

はじめに、「②どのようなことを地域の課題と考えているか」の項目を細分化します。ここでは、Q1-2の質問に細分化し、それに対する回答を準備します。より具体的かつ深い内容を記述することができ、より充実した課題レポートを作成する助けとなります。

②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか
Q1. その課題に関心を持った個人的な体験とその理由は何ですか?
Q2. その課題に関連する情報や資料をどのように収集しましたか?


2. Q1-2に回答する

Q1. その課題に関心を持った個人的な体験とその理由は何ですか?

その課題に関心を持つようになった個人的な体験やエピソードを述べます。個人的な体験を通じて課題に関心を持つ背景を説明することで、志願者の情熱や動機を強調し、課題への取り組みの真剣さを示します。

【Aさんの例】
体験1:小学4年生まで金沢市で過ごした際、観光地の混雑や環境の変化を身近に感じた経験がある。
体験2:小学4年生の時に学校の行事で歴史的建造物の保護活動に参加し、観光開発とのバランスの重要性を学んだ。
理由:これらの体験を通じて、観光資源の持続可能な活用が地域にとって重要な課題であることを強く感じたため。


Q2. その課題に関連する情報や資料をどのように収集しましたか?

課題に関する情報収集方法や具体的な資料を示します。志願者の調査能力や情報収集の手法を評価し、志願者の真剣さと具体的な問題解決能力をアピールします。

【Aさんの例】
情報収集方法1:金沢市の観光振興計画や地域資源活用に関する市の公式報告書を調査。
情報収集方法2:地元の新聞記事やオンラインニュースで、観光客の動向や地域住民の声をリサーチ。
情報収集方法3:地元の図書館で、金沢市の歴史的建造物や文化遺産に関する書籍や論文を参照。


3. 課題レポートを作成する

ここまで準備した回答をもとに、「②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか」の部分を文章にまとめます。文面は後で修正することを前提に、段落分けして簡潔にまとめます。

② 志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか

【Q1. その課題に関心を持った個人的な体験とその理由は何ですか?】
 
私が観光資源の持続可能な活用に関心を持つようになったのは、金沢市での幼少期の体験が大きな要因である。小学4年生まで金沢市で過ごした際、観光地の混雑や環境の変化を身近に感じ、観光客の増加が地域の生活環境に与える影響を目の当たりにした。また、小学校時代には学校行事として歴史的建造物の保護活動に参加し、観光開発と文化遺産の保護のバランスの重要性を学んだ。これらの体験を通じて、観光資源の持続可能な活用が地域にとって重要な課題であると強く感じた。

【Q2. その課題に関連する情報や資料をどのように収集しましたか?】
 私は、金沢市の観光振興計画や地域資源活用に関する市の公式報告書を調査し、観光資源の活用に関する具体的な取り組みや課題を把握した。また、地元の新聞記事やオンラインニュースを通じて、観光客の動向や地域住民の声を調査した。さらに、地元の図書館で金沢市の歴史的建造物や文化遺産に関する書籍や論文を参照し、観光開発と文化遺産保護の現状についての理解を深めた。


まとめ

このように、具体的なプロセスを踏んで志願者自身が課題を意識した背景や理由を明確にすることで、課題レポートの「②志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか」を効果的に記述することができます。個人的な体験や情報収集方法を具体的に示すことで、読み手に課題への関心の深さや調査の裏付けを伝えることができます。

次回の記事では、【STEP4:③その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか】を解説します。今後の課題レポート作成にお役立ていただければ幸いです。


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