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さよならの恋人

さよならを言われた恋人

自分にはかなわないと、隣で見たあの子をあきらめる

見切りをつけることは有能な証だ

感情に振り回されずに済む

最後に見たその人は、
傷ついた顔をくしゃくしゃにし、
まだ温かい涙を垂れ流して、橋の上から眺めていた

僕は手をかけようとするが
エゴの意識が邪魔をする

それをとってはならないと

だから僕は、この世界線を守ることにした

さよならを言われた世界線を。

傷がいえない、好きな人の世界線を。

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