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病室にて #3

皆さま如何お過ごしですか?

どうも、天蒔柊太郎にごさります。

今回の「病室にて」、早速参りましょう。

7時半頃の朝食。
やはり、元々朝にご飯を食べる習慣がない私ですので、なかなか完食できない。
お魚とご飯を半分ほどいただきました。
午前中は、昨日と同様、横になりつつ音楽を聴きながら過ごしておりました。
本日の音楽は、天野月子氏。
存在を知ったきっかけは、某氏のホラーゲーム実況動画「零 〜紅い蝶〜」で主題歌を聴いたことからだったように思います。
その話を友人にしたところ、友人は以前から好いていたようで、「動いているつっこさん観てみたいでしょう?」とMV集のDVDを借してくれた覚えがあります。
まあ、好きな音楽の詳しい事柄については後日改めてお話しするとして。

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昼食になり、お持ちいただいたお膳の蓋を開けますと。
入院3日目にして、きてしまいました、ええ。
「偏食天蒔の『食わず嫌い大百科』(川林書房刊)」の最重要項目として取り上げられるほどの食材、茄子。
茄子、食べられないのですよ。
否、食べられなくはないけれど、食べたいとは思わない食材、とでも云うのでしょうか。
麻婆茄子だったのですけれども、茄子だけ退けて、そぼろだけいただきました。
麻婆春雨や麻婆豆腐は好きなのですがね。
麻婆茄子は、茄子が主役ですから、致し方ありません。
副菜類は残さずいただきましたので、これにてご勘弁を。

午後も、引き続き音楽を聴きながら、物思いに耽っておりまして。
ここでひとつ、私の僅かな記憶として残る、学生時代の思い出話を聞いていただけますでしょうか。

そう、あれは、私が高校生だった頃のお話し。

とある日の放課後、何かに対して憤りを感じ、飛び出すように教室の扉から出て行ったことがございました。
私が昇降口から外へ50mほどのところを歩いていたときに、後ろから「柊太郎!」と大声で呼び止められまして。
振り返ると、外履きに替えることもなく走り寄ってくる担任の姿が。
苛立ちを纏って帰宅する私の様子を見て、慌てて追いかけてきたのでしょう。
そこで持ちかけられたのが「交換日記をしよう」という提案でございました。
担任からの意外な提案に驚きましたが、「なんでもいいから書いてきてほしい」と言われ、それを承諾。
あまり気負うのも良くないかと思い、20項もない薄っぺらいB5のノートに、当時、私が抱え込んでいた想いを書き込みました。
それは、決して、良い話ではありませんでした。
翌日、朝のHRにて、担任へノートを渡し。
帰りのHRが始まる前、私の横をさりげなく通り過ぎる仕草をしたかと思えば、さっと机上へ返されたノート。
担任なりに、一生懸命私のことを考えてくれたと思しき返信を読み、嬉しかったのを覚えております。
今だから申し上げますが、その当時、私は担任へ淡い恋心を抱いておりました。
まあ、担任に恋人がいることも知っておりましたし、私が在学中に結婚されましたから、慕っていた心は、若さ故の密かなものにございます。
その先生とは、2、3年と担任として接しておりました。
生徒のことも、名字ではなく下の名前で呼び捨て。
何故、高校教師になったかを問うた際の答えは「1番早く元生徒と一緒にお酒呑めるじゃん」とおっしゃる。
歳も若く、なんといいますか、生徒思いの気さくに話せる良い先生でございました。
こちらからは、恥ずかしさなどもあり、なかなか話しかけられなかったのですが。
私と担任がやりとりしていた交換日記も、学級の生徒全員とやっていたわけではないようでして、担任から見て、私は何か思い詰めていたように映ったのでしょうね。
直接話せずとも、何かを伝える方法、それが交換日記。
高校生ですから、多感な時期で、悩みごとも多かったはず。
(その辺りの記憶がないのが、残念なところなのですが)
昨日、主治医との会話でこのことを思い出し、その、担任との交換日記を読み返したいなと思った次第です。
若き日の私は、一体何を書いていたのやら…。
(ノートは実家にあるはずなのですが、9年前のとある災害にて、部屋の中がひっくり返ってしまい、その所在は不明…)

と、天蒔のこれまでの人生における、ちょっとした挿話でございました。
少しばかり、筆がのってしまいましたね。笑い

夕食は、カレー。
なんでしょう、こう、給食を思い出す味でした。
まだ慣れないことも多いですが、一歩ずつ、歩んでおります、天蒔でした。


明日の私は、何をしているかしら。

では、また。



天蒔 柊太郎

「こいつに、飲み物一本買ってやるか」。そんな心持ちでご支援いただけたら、幸甚の至りでございます。