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出向はプレ転職

はじめまして。
私が出向して得た経験をここに書くことで誰かのお役につながればと思いnoteを始めました。

自己紹介
30代半ばのSEです。SEと言ってもシステム開発はしておらず、現在は新規事業の企画・開発に携わっています。

一言で「出向」と言ってもその人の背景やポジション、年齢等により出向先で求められる役割は異なります。もちろん色々な方の想いや目的、企業としての人材配置による思惑があるため賛否はあるかと思いますが、私個人としてはタイトルに書いた通り「出向はプレ転職」であると考えます。
ネガティブに捕らえると左遷や島流しといったイメージがある「出向」。
このイメージを払拭したく、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

出向とは

グループ会社や子会社、関連会社などに異動することをいうため、一般的には「在籍出向」を意味することが多く、出向元企業との雇用契約はそのままで出向先企業に就労することを指します。
つまり、雇用契約を2社(出向元企業と出向先企業)と結ぶイメージです。給料は出向元企業が出向者本人へ給与を支給しますが、出向先企業から出向元企業へ給料相当の金額を支払います。
詳しくはこちらのサイトを参照ください。

出向により何を得たのか

「自信喪失するほどの衝撃」と「異なる企業文化の経験」を得ました。
私は人材育成の目的で人選され、出向先企業の経営企画部に出向となりました。企業経営の経験は勉強の機会になり、視野を広げることになるからと。
しかし、出向によりまず最初に得たのは自信喪失するほどの衝撃でした。
社会人として7~8年働いてきたのだから即戦力として何かできることはあるだろうと甘い考えであった当時の自分が恥ずかしいです。
周囲が忙しく仕事をしているなか、自分に価値提供できるものは何もない。そのように思えるほど、自分の市場価値の低さに危うさを感じた瞬間でした。また企業文化が異なれば仕事の仕方も異なるため、戸惑いながらついていくので必死だったことを覚えています。

出向という制度について

会社側、社員側双方にとって人材育成がメリットであると私は思います。

1つの企業文化しか知らない社員が異なる企業文化に触れ、順応する。表現を変えるなら、日本しか知らない人が海外の異文化に触れることで新たな気づきを得る。また海外の異文化に触れたからこそ、日本の素晴らしいところに気づく。といったメリットが「出向」にはあると思っています。
これが「転職」であった場合、海外に行ったっきりとなり、気づきを得るのは個人のみです。

出向という制度をうまく活用するには、
社員側は順応して得た異なる企業文化を共有する場を、
会社側は企業内に異なる企業文化を取り入れようとする仕組みを作ることが好循環につながっていくのではないかと考えます。

出向という選択肢

タイトルの通り、「出向はプレ転職」のようなものです。
もし「出向」の機会を得られたら、今の雇用契約のまま「転職」する機会を得られたんだと思いチャレンジしてみてはどうでしょうか。
履歴書にも出向先企業を書くことができるため、自身のキャリアアップにもつながる可能性がある選択肢の1つと私は考えます。

終わりに

ここまで拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
出向により得たものは、自信喪失するほどの衝撃と書きましたが、出向中から出向を終える時まで、数え切れないほどたくさんのことを経験し学ばせていただきました。私にとって「出向」はキャリアアップと人と人とのつながりを得られる機会であったため、ネガティブなイメージを払拭したく執筆しました。
振り返る機会となったnoteのお題に感謝するとともに、この情報が誰かの人生の判断材料の1つになれば幸いです。

#日経COMEMO  #出向という選択肢

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