「空気を悪くしない」ように言いたいことを我慢するの、もううんざりだな
空気を読んで、思っていることを飲み込む。
微妙な空気になったら、気を利かせて空気を変える。
こういう場面って、よくあると思います。
私自身、空気ありきで自分の振る舞いを変えてきました。
理想の空気に近づくよう、自分の気持ちとは関係なくその場の最適を考えるのが当たり前だったように思います。
でも、そもそも
理想の空気ってなんだ?悪い空気ってなんだ?
空気を壊してなにが悪い?
空気を読まなきゃいけないのはなぜだ?
そう思うようになりました。
『9ボーダー』というドラマを見ていたら、登場人物それぞれ(特に三姉妹)が言いたいことは言うし「は?」と思ったら「は?」って顔をするしで、「そんな感じで大丈夫なの!?」とハラハラする場面がたくさんありました。
なんでハラハラしたかといえば、空気が悪くなると思ったからだと思います。
お互いに思ったことをぶつけ合うから、そりゃいい気持ちはしなくて、その場の空気は最悪。
でもそれが思ったことだし、言われた方もストレートに言われたことで、自分では受け入れられなかったことと向き合う機会になり、結果的に前に進めた、という展開が何度もあって。
それを見ていて、「あれ?一時的に空気が悪くなるのって、むしろ必要なんじゃない?」と思い始めました。
一方で、父と母と3人で食卓を囲んでいたとき。
父の職場の話を聞いている中で、私が「それは仕方ないで終わらせていい話なの?仕組みを変えるべきでは?」と思うことがあり、その件について詳しく聞いたり、私の意見を述べたりしました。
ただ、父に言ったところでどうにもならないし、内部の人が仕方ないと言う状況もまぁ仕方ないんだろうな、とも思う。そしてこのまま続けたら、空気が悪くなる。
そう思った私は、議論を続けたい気持ちをぐっと堪えて話を終わらせようとしました。
それと同じタイミングで、母も空気が悪くなりそうと察知したのでしょう、やんわりと話の方向性を変えるような質問を挟みました。
結果として、その場の空気が悪くなることは回避できました。
でも、この件がずっと引っかかっていて。
衝突を避けて、思っていることを言わないのが本当に正しいのか?
空気が悪くなることを避けていては、話すべきことが話せないのでは?
我が家では、空気が怪しくなると母が敏感に察知して調整することがよくあります。そしてそれを見て育った私も、そういうものだと思って真似してきました。
それは社会で役立つことが多かったから、正しいと信じて疑わなかった。でも『9ボーダー』を見ていると、なんだか妙に清々しくて。
もちろん状況にはよるけれど、家族のような間柄では、空気を優先して言いたいことを我慢するよりも、思ったことを思ったまま言えちゃうくらいがむしろいいのかもしれないと思いました。
蓋をした気持ちは消えることなく溜まっていって、いつか良くない形で溢れ出てしまう。だったら、思った瞬間ストレートに言って、言いすぎたらごめんって謝る。
そういうやり方もありなんだなと、ドラマから学びました。
まぁそれができるのは、それまでに築いてきた関係性とか、お互いに対する信頼とか、そういったものがあるからこそだと思いますが…
まずは「空気が悪くなってはいけない」という思い込みを外し、空気を悪くしてでも思ったことを言ってみようと思います。
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『深い雑談』というものをやっています!
私がnoteで書いているような話は、そもそも人に話しにくかったり、話したところでわかってもらえなかったり…
家族すら、もしかしたら家族だからこそ、私が感じている苦しさやもどかしさを話しても伝わっている気がしない。
それがすごく切なくて。
ずっと、私の感覚をわかってくれる相手を探していました。
わかってほしい、理解してほしい。同意はしなくていいから、「ゆめはそう思うんだね」って、ただ私の考えを尊重してほしい。私の感覚が伝わる相手がほしい。
学生という枠がなくなって、世界がちょっとだけ広くなったことで、感覚が伝わる人と出会えるようになりました。
もちろん、完全に同じ人なんていない。でも、自分にない感覚の話を、「そういう感覚もあるんだ」とわかろうとしてくれる人がいる。そのことに、私はすごく救われました。
自分の感覚は間違いじゃないんだ、自分は自分の感覚を信じていいんだって、思えるようになりました。
私も、誰かにとってそんな存在になれたら。
私が日々考えていることを言葉にすることで、似たように日々考えている人が「この人となら話せるかも」と感じるかもしれない。そして実際に話してみて、自分の感覚を誇らしく思えたら。
なんかもう、すごく嬉しいなって思うんです。
なかなか自分の感覚が伝わらない、でも誰かにわかってほしい。そんな気持ちを抱えていたら、ぜひ一度お話ししませんか?
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