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いったいいくつ壁があるんだ…

私はずーっと悩んでることがあります。
それは物語を作ること。

物語には型があり、その型に合わせて作ればいい。創作の本には必ずこう書かれてあります。そしてその型も紹介されてます。
わかってる。わかってるんだけど作れない。

結局わかってるようで全然わかってないんですよね。
本を読んだだけで物語が作れるようになるのなら、みんな脚本家になってます。
みんな漫画原作者になってます。

じゃあ本当に深く理解するにはどうしたらいいんだろう?

一か月ほど物語を理解する練習として古典小説を漫画にしてみました。
(それを本にして通販してます↓)

この練習の効果はあったのか、と問われたら「うーん?」という感じ。
前フリが大事なんだな、と勉強になった部分はもちろんあったけど、ゼロから物語を作れるようにはなりませんでした。

どういう練習をすればいいんだろう?
ただやみくもに描き続けても成長はできません。なにか課題を意識してやらなければ。漫画に限らず何でもそうですけどね。

どうクライマックスを作ればいいのかわからない、オチをどうつければいいのかわからない、とか課題は山ほどありますが、一番問題なのは『主人公の目的を設定できない』じゃないかなと勝手に考えています。

私はこれがどうも苦手です。

私自身、消極的で保守的な人間です。これがやりたい!と強く主張したこともなく、今のままでもまあいいやと考えるタイプです。
こんな私が作り出すキャラは、当然何事にも消極的で自ら行動を起こしません。

こんなキャラにどうやって目的を持たせればいいんだ…

そんな時、さそうあきらさんの【マンガ脚本概論】に出会いました。

この本のなかで主人公の動機は、ほんの小さな事でいい、といった内容のことが書かれてありました。
例として絵本『はじめてのおつかい』が取りあげられており、この主人公の動機は「おつかいに行くこと」
これくらいの動機で十分物語は成立する、と書かれていたのです。

そうか、これでいいのか…
目から鱗が落ちました。

たしかに目から鱗が落ちましたが、だからといってすぐ描けるようなるわけではありません。そんなにあまくないのは百も承知してます。

でも課題として意識することはできる。

当面はこれを意識しながら創作をしていこうと思います。
たとえ小さな動機であってもキャラの欲望を理解しないと、それを思いつくことはできないでしょう。そこが難しいところであり、乗り越えなければいけない大きな壁です。

まずはこの壁を乗り越える。


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