社内起業の戦いを終えて【退職エントリ】

VRに魅せられ、全力で走り抜けた。後悔は無い。最高の時間だった。

はじめに

2019年10月、私は3年半勤めた会社を退職する。直近1年はVR新規事業担当として業務を遂行した。

結論として、成果を世に残せなかった。反省も込めて退職までの経緯を綴る。

VR事業へ賭ける決意

昨年の5月某日「ミライのつくり方」を読み、衝撃が走った。未来の片鱗が見えた気がした。VRへの期待が確信に変わる。この勢いに身を任せ、私はVRに賭ける決心をする

程なくして、VR事業の許諾を上司に直談判。許可が下りるか不安ではあったものの、何とか熱意だけで押し切った。ただ、人を充てる余裕は無かった。まずは、社内で協力者を増やす活動からスタートとした。

他部署に顔を出してはプレゼンを行い、全社の会議ではVRを叫び続けた。自腹でタクシーを払い機材を持参し、独断で社内VR体験会を開催。多少の反応は得られたものの、社内で仲間は見つからなかった

次第に、「あいつはVRのことしか話さない」と変わり者として見られるようになった。それでも諦めず、私はずっと全力だった

ただ無情にも、活動を続けても仲間が増えることはなかった。ここに同志はいない。そう判断し、仲間集めは諦めることとなる

VR事業専任は私ひとり、孤独な戦いが始まった

孤独感との戦い

試行錯誤しながら事業の提案をし続けた。大した経験などなく、学びながら走る日々だった。机上だけでは伝わないと、プロトタイプの開発もしながら必死に口説いた。外部との人脈も必要だと、技術者イベントも主催した

社内で成果を出していない私は無価値同然。私は、常に負い目を感じながら走り続けた。だが、そう上手くはいかず中々前には進まなかった

そして徐々に孤独感から、心が擦り減っていった

会社と私の向かう先

疲弊した私に限界が訪れたのは、2019年下期の目標計画を立てる時のこと。目標に関する資料に見た瞬間、事実を受け止められなかった。詳細は伏せるが資料には、私の担当する業務の内容はどこにも書いてなかった

詰まるところ、事業判断だった。

その状況でもやり続ける許可自体はもらえていた。ただ、目標に無いこの会社にこだわって頑張る意味は、もう私には分からなかった。

この時、退職を決意した。

悔いはない、やり切った。この環境で続けることは会社と私にとって幸せではない。それでも、会社に対して負の感情は全くない単純に私の力不足。恩返しができなかったことは心残りで仕方ない。こんな我儘な私を受け入れてくれた、会社の皆さまに本当に感謝いたします!

支えてくださった皆さまへ

VR/ARのイベント等でお世話になった皆さま、本当にありがとうございました

孤独な私を、皆さんの存在がここまで走らせてくれました。悔しくも実績は残りませんでしたが、多くの出会いと学びを頂きました

気になる今後の予定ですが、未定です。方向性はある程度定まっていますが、一旦じっくり自分と向き合いたいと思っています。

ただ、ワクワクするような行動には出るつもりなので待っていてください!11月中には結論出します。この1年で得た経験と悔しさを、必ず次に繋げてみせます

あまおかの次回作にご期待下さい!

さいごに

もしこんな私を面白がってくれる人がいたら、どなたでも連絡頂けると嬉しいです。時間はいっぱいあるので、どこへでも出向きます!

出会いの中で、次の自分を考える機会にしたいと思っています。そして「VRには可能性がある」その気持ちはずっと変わりません。

待ってろ未来!次は負けねぇ!


ご要望がありましたので、大変恐縮ながら貼っておきます🙏


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