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ロシア・カザン留学記1:街を歩く編

今、ロシアのカザンというところに短期の留学に来ている。
せっかく海外に来ているので、その記録として旅行記を書くことにした。

カザンについて

さっくりとロシアのカザンというところの概要を挙げると以下のとおりだ。
・タタールスタン共和国の首都
・タタールスタンはロシア連邦内の共和国
・人口は約12万人ほど
・イスラムとムスリムが共生している国

今回の僕がカザンに来たのは日露の交流プログラムのためだ。
どうやらウチの大学がロシアとの交流を積極的に行いたいらしく、学内で募集があった。
奨学金や交通費、さらにVISAの手続きなども大学が手配してくれ、さらに現地の学生との交流というおまけもついている。
夏休み、研究室にこもるのもいいが、環境を変えていくのもいいなと思って参加した。

「アイデアは移動距離に比例する」

そんな言葉をどこかで聞いてから、行ける機会は掴みたい、そう思っている。

カザンの街歩き

研究室や生活についてはまた後日書くとして、今回は初日に街を歩いた感想や風景を紹介したい。

日中は研究室に拘束されるのため、街を歩くのは朝と夜しか時間がなかったし、散策したのは大学の周辺がほとんどだ。
大学の周辺と言っても、カザンの中でも市街地になる。

規模感の違い

これは前に中国に行った時にも思ったことなのだけれど、やはり大陸は規模感が違う。

例えば、これが僕が宿泊している寮からの風景なのだが、高さも高ければ、面積も広い。

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Universiade Villageといわれるこの寮は、2013年の夏季ユニバーシアードのために建てられた選手村だ。
ユニバーシアードというのは世界の大学生のオリンピックのようなものらしい。

道を歩いていても、その広さや距離の遠さを感じる。
1つの建物をぐるっと回るのにかかる時間もかかるし、どこかへ歩いて移動するのにも、気づけば歩数が増えていくし、時間もかかる。

東京にいたときを思い返してみると、すごくこみごみしていたなあと思う。
人口ももちろん東京の方が多いのだけど、やはり日本の人の多さ、国土の狭さみたいなものを感じてしまう。

西洋的な街並み

道を歩けば、日本にはない西洋的な街並みはどうしても目についてしまう。

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建物に彫刻があったり、日本では絶対に見られない、僕の中では「ヨーロピアン」なイメージの建物がたくさんあった。

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西洋的なものがいいんだ!なんて主張するつもりはなくて、僕は日本の寺のような東洋的な建築も好きだ。

バウマンストリート

やはり僕が日本人のせいなのか、海外に来ると非現実感を感じてしまう。

カザンには「バウマンストリート」というメインストリートのようなものがあって、カフェもあればお土産や、映画館などいろいろなものが揃っている。

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この道を歩いていると、まるでハリーポッターのような映画の世界に入り込んだような感覚になる。

街の雰囲気、お店、コスプレイヤーなどいろいろなものが新鮮に感じられるし、とても素敵だと思った。

すれ違う人たちを見ていても、みんな楽しそうに話していたり、ご飯を食べていたり、国は違っても表情や話している内容は変わらないんだろうな、と思う。

日が沈んでも、やはり綺麗なものはきれいだった。
街を歩いていたら突然雨が降ってきた。
カザンではよくあることらしいけれど、傘をもっていなかったのでびしょ濡れになってしまった。

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でもそのおかげでこんなきれいな光景に出会うことができた。

感想・まとめ

今日のまとめは「外国に来て感じる日本」について書いてみる。

今回日本から少しの間だけ海外に滞在していると、どこかカザンの人たちもみんな観光に来ているんじゃないか、と錯覚することがある。

今はカザンで滞在しているけれど、時期がくればみんな地元に帰って満員電車に乗ったり、大型ショッピングセンターに行ったり、チェーン店に入ったりするんだろうな。

そんなことを考える。
けれど、そんなことはない。
ちょっぴり不便で、僕にとっては非日常に感じられる日々が、現地のカザンの人にとってはあたりまえの日々なんだ、という当たり前のことを噛みしめる。

「日本とカザンの当たり前の生活の違い」みたいなものをまだ受け入れられてないのかもしれない。

これを考えると、日本での普段の生活のありがたさ、あたりまえのかけがえのなさはとてもよく感じた。

海外留学を経験した友達からよく「海外に出ると日本が好きになる」という感想を聞くけど、もしかしたらこの辺が近いのかもしれない。

それが僕がカザンに来て初日に感じたことだ。

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