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ロシア・カザン留学記4:シーシキン博物館編

昨日のカザンのエラブガキャンパスに続き、今日はエラブガにあるシーシキン博物館というところへ案内してもらった。

昨日も思ったことだけれど、ロシアに来てから本当にたくさんの博物館や記念館に来ている。
ロシアにはそういった博物館や記念館が多いのだろうか。
それともそういったところに案内されているからそう思うだけなのか。
日本にもあるけど行かないだけなのだろうか。

シーシキンとは

シーシキン博物館の「シーシキン」とは有名な風景画家だ。
本名はイヴァン・シーシキンといい、「森の王」と称されるほどに彼の風景画家は見事だ。

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有名なのは「松林の朝」というこの作品。僕にも見覚えがあった。
シーシキンについて詳しくはWikipediaにまとまっている。

シーシキン博物館について

ここ、シーシキン博物館は画家シーシキンについての世界で1つだけの博物館である。
彼が住んでいた家、部屋が再現されている。
ここは彼の父によって建てられており、彼ら家族がどんな生活をしていたのか知ることができる。

客間

博物館に入るとまずは客間がある。

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素敵な赤い模様の家具はオリジナルで作られている。

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ピアノの演奏で客をもてなすこともあったらしい。

居間

家族が休んだ部屋だ。

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家族は本や音楽などをここで楽しんでいたとのこと。
オルガンは今では動かない。

シーシキン父の部屋

次にシーシキンの父親の部屋に行った。

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彼の父親はエラブガの商人で、3回も町長になるほどの有力者だった。
エラブガで最初の水道システムを導入した功績もある。
彼は若い子供達が絵を描くのをみるのが好きだったので、シーシキンがある。画家になるのも許したとのことだ。
狩りに行くのも好きで部屋の中には飼った動物の骨が飾られてもいた。

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これが彼の父と他の家族の写真。

食堂

次に家族が食事をした部屋を見せてもらった。

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彼らはビュッフェのような食事をしたらしい。
テーブルクロスはシーシキンの姉妹たちによるお手製らしい。
この食堂にあった時計もやはりシーシキンの祖父によるお手製で、時計の二つの窓が付いていて音がなるという手の混んだものだ。
当時はそのようなからくり時計は珍しく、わざわざその時計を観にお客さんが来るほどだったのだとか。

寝室

2階はベッドルームになっている。

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実は彼の妻にも絵の才能があり、花などの小さな自然を書いていたようだ。

エラブガの街

博物館を抜けると高台になっており、そこからエラブガの街が一望できる。

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この街にはピアニストがいたりミュージカルやってたり、モスクワなどでは有料でしか見ることができないような芸術をエラブガならただで観ることができるようだ。

感想

残念ながら写真を撮ることは禁止されていたのだが、博物館の中には彼の肉筆の風景画のスケッチが残されていて、それがとても精巧で見事だった。

最近アートに興味が出てきたので、もっと彼の作品を見たくなった。

エラブガの街はロシアの田舎にあり、たくさんの自然がある町だ。
高台からの光景も素晴らしく、彼が風景画を書きたくなる理由もよくわかった。



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