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3年越しリベンジした2泊3日のホーチミン旅行の様子、および感じたこと

2023年6月の中旬にベトナムのホーチミンへの2泊3日でひとり旅へ行ってきました。

ホーチミンには何人か知人がいて、ちょうどコロナ禍が始まる2020年の3月に渡航を計画していたのですが、予約していた便がロックダウンで欠航して泣く泣く断念した経緯があります。
コロナ禍が明けた今、2年半ぶりのリベンジ、そして海外に行けるようになったというコロナ明けを自分で体感する意味もありました。

航空券はベトジェットエアーで手配して、往復で3万円ほど。土曜の8時半ごろに成田発だったので始発で移動し、帰りは月曜の23時半にタンソンニャット発で成田には7時半ごろの到着です。
だいたい6時間くらい時間がかかります。

準備したもの

宿

宿はairbnbで手配しました。airbnb経由でしたが、現地について見ると通常のホテルの1室でした。フロントの人から「パスポート預かっていいか?」と聞かれて最初は戸惑いましたが、ベトナムではパスポートを宿に預けるのは普通のようです。

SIMカード(の情報)

今や海外を旅行するのに必須なインターネット環境ですが、僕は各国のSIMカードをシムロック解除済のiPhoneに入れることでいつも準備しています。
ホーチミンはSIMは空港で買えるとのことで、現地上達しました。

現金(両替所の情報)

お金についても、両替レートは街中の方がお得だという話を聞いたので、現金は両替していきませんでした。少し不安もありましたが、なんとかなりました。

Grabアプリのインストール

以前にタイを旅行した時にも多用しましたが、東南アジアではGrabを入れるのがものすごくおすすめです。
Grabとは、東南アジアを中心に展開している配車アプリで、スマホから簡単にタクシーやプライベートカー、オートバイタクシーの呼び出しを行うことができます。クレジットカードの入力を済ませておけば、スマホ操作だけで現地の移動が完結します。

しかし、タンソンニャット空港ではGrabの乗り場は国際線からちょっと離れているのでちょっとだけ体験が悪かったです。Grabがスマホ完結とはいえ、ドライバーが到着すると着信で知らせてくれます。現地のドライバーは英語が通じないことも多く、困りました。

Grabの初回登録時はSMS認証も必要ですが、現地のSIMだと番号がいつもと違うので、そのあたりも少し注意が必要です。

ホーチミン旅行のスケジュール概要

今回の3日間は以下のようなスケジュールで旅をしました。

ホーチミンとの出会い初日

初日はホーチミンの市内をあれこれ回ったり、現地に慣れるのに使いまし
た。
ホテルがBui Vien通りという繁華街の近くにあったので周辺を散策したり、ベトナムコーヒーを体験したり、レタントン通りという日本人街にも行ってきました。

ツアーに参加してホーチミン周辺を巡った2日目

2日目は、ホーチミン周辺の観光名所であるメコンデルタとクチトンネルを巡るツアーに参加しました。klookというサイト経由で申し込んだのですが、申込みがツアー前日だったにもかかわらずすんなりと予約できました。

メコン川を下る様子です

https://www.klook.com/ja/activity/14112-cu-chi-tunnels-mekong-delta-day-tour-ho-chi-minh-city/

当日の朝にホテルまでバスで迎えに来てくれて、道中や観光地ではベトナム人のガイドがあれこれと英語で解説してくれます。
同じツアーに参加した旅行者ともなんだかんだ話したりして交流も深まりした。

クチトンネルは実際に兵士の生活を体験できます

こちらのツアーですが、半日で片方巡ったり、VIPコースがあったりといくつかのバリエーションがあるようです。

実弾を使った射撃体験もあります。反動と銃声音の大きさにびっくり。

ホーチミンの産業について学ぶ3日目

3日目は知人のつてでご縁をもらったホーチミン市内の日系企業を周りました。製図やシステムのオフショア開発の企業だったのですが、こちらで担当者の方や社員からあれこれとお話しを聞かせてもらいました。

その合間で市内にあるサイゴン動物園や、ホーチミンの近代スポットであるLandmark 81を回ったりして市内を満喫した後に、タンソンニャット空港から深夜便で帰国しました。

Landmark 81というベトナム最高層地域では産業の発展を感じました。

ホーチミン市内観光のハイライト

サイゴン大教会

ホーチミン市内の有名な環境スポットとして「サイゴン大教会」があります。
サイゴン大教会は、フランス植民地時代の19世紀末に建てられたレンガ造りのカトリック教会です。1962年にに通常の教会よりも上位で特別な役割があると見なされる「バシリカ(Basilica)」としての特権を当時のローマ教皇により授与されています。
しかし、このサイゴン大聖堂は残念ながら工事中で、全貌は見ることができませんでした。

せっかくの機会だったのですが、残念です。

サイゴン動物園

サイゴン動物園と植物園は、中心部から少し離れた場所にある、自然と動物と触れ合うことができる場所です。ここはベトナム最古の動物園であり、熱帯植物の豊かな庭園と共に、130以上の動物種を飼育しています。ライオン、虎、象、さまざまな種類の猿、鳥類など、多種多様な動物を見ることができます。日本に比べて動物園の敷地は広大だと感じました。

アジアといえばゾウのイメージが強いです

ベトナムコーヒー

実はベトナムは世界有数のコーヒー産出国であり、独自のコーヒー文化を持つ国としても知られています。そのコーヒー文化は、フレンチコロニアル時代から続き、現在も多くのベトナム人の日常生活の一部となっていて、街の中にもカフェが多数あります。

特にベトナムコーヒーの代表格と言えるのが、練乳と混ぜて飲む「カフェスアダ」です。まるでコーヒー牛乳のような甘いコーヒーなのですが、氷を入れて飲むとカフェオレのようで熱いベトナムの地で飲むととても美味しいです。僕も滞在中に2回カフェタイムを楽しみました。

Trung Nguyên Legend – Cà Phê Thứ Bảy

1区にあるおしゃれな店内で900円くらいの少し高めのコーヒーです。wifiもあり、仕事している人も多くいました。

日本でいうところのスタバ価格でした

Tonkin Cottage Cafe & Eat

ベンタイン市場近くのカフェです。ちょっと入り組んだビルの奥の3Fにありました。

初めてのベトナムコーヒー体験がこれ

美食とナイトライフで充実したホーチミン旅行

ホーチミン旅行のもう一つの魅力が、美食とナイトライフです。今回の旅行で食べたものを紹介したいと思います。

ベトナム料理はその独自の風味と野菜などの新鮮な材料が特徴です。街中のストリートフードは特におすすめで、早朝から深夜まで開いている屋台などもあり、バインミーやフォー、バインクオンなどの様々な本場の料理を楽しむことができます。

行くお店などはこちらを参考にさせていただきました。

フーティウ・ナンバン:Hủ Tiếu Nam Vang Thành Đạt

ベトナム料理として真っ先に思い浮かぶ「フォー」は実はベトナム北部が発祥と言われています。ホーチミンなどの南部名物の麺料理といえば「フーティウ・ナンバン」です。
「フーティウ」麺は天日干しされているため、フォーよりもコシがあり、やや甘めの汁が特徴です。

道路間近で食べるのがベトナムらしくてよいです

フエ料理:Nam Giao Restaurant

ベンタイン市場の近くにあるフエ料理のお店です。「しじみご飯」、ごはんという意味の「Cơm(コム)」、しじみの「Hến(ヘン)」というシンプルな名前のベトナム料理をいただきました。

バインセオ:Bánh Xèo 46A

ベトナム風お好み焼きとも言われるバインセオの有名なお店です。

ホルモン:Quán Lẩu Dê 218 028 3825 1085

日本にいる際に、「ヤギの乳房肉」を食べた方が良いというアドバイスを貰ったので、お店を探して食べました。
たしかに、日本では食べたことがない例えようのない味でした。少し甘めのホルモンのような味です。他にも骨髄の唐揚げなども珍味としていただきました。

一度食べれば個人的には大満足でした

ホーチミンのナイトライフも活発で、日が落ちると街は昼間に増してさらに生き生きとしてきます。街には音楽が流れ、人々が笑い声を交わすバーの雰囲気は、アジアの夜の雰囲気を感じさせてくれます。

これらを存分に経験することで、ホーチミンの魅力をより一層感じることができました。

ホーチミン旅行の終わりに感じたこと

 ホーチミンの3日間の旅が終わり、心に残ったことは、この都市の発展の勢い、そしてベトナム人の感性を感じました。

今回の旅でアジアに行くのはタイに引き続き2回目でしたが、ほとんど何も用意することがなく現地に行き、スマホを片手にすべて済ませることができました。もちろん、日本にいるようにすべて快適というわけではないですが、コンビニやレストラン、居酒屋、サウナにスパもあるので生活に困ることはなさそうです。

スリやひったくりなどの軽犯罪は多少あるもの、治安がだいぶよくなってきているほどに治安が良くなっているという話も聞きました。
夜に街を歩いても、交通量が変わることがなくバイクが通行したり、街の雑踏の中を若者はもちろん、家族連れも歩いて食事を楽しんだりと、とてもいいアジアの雰囲気を感じられました。

LandMark81のような高層ビルも建ち、ベトナム人の賃金も上がっていて、国としての産業の発展を感じました。
しかし、政府の方針がすぐに変わったり試行錯誤を繰り返しながらの制作だったり、まだ机の下でやりとりが行われていたりと、”融通”が効く部分はまだまだあるようです。
でもだからこそ、急速に物事を進めることができているのかな、とも思いました。

そしてベトナム人の国民性についても触れることができました。
ツアーに参加したガイドさんが「仕事終わりに友人の家で過ごすんだ」と話されていたり、ベトナム法人の方が「田舎に住む家族のために帰りたいから会社を辞めて戻っていく」という話を聞いたり、留学生している後輩からは「週末は家族とすごくベトナム人が多かったり、シャイな人も多いのでなかなか生活が合わず馴染めない」という話をきいていくと、ベトナム人の性格や家族や人を大事にする姿勢が見えて良いと思いました。

これはバーで聞いた話ですが、ベトナム人はたくさんの子どもを生むため、そのうち数名はとても稼ぐ頭の良い子どもが生まれる。
そういった子どもが都市で働いてくる。もしも女性だった場合、結婚して子どもを産んでも、地方の家族のもとでみんなで育ててもらえるから自分は仕事に専念できる。
離婚してしまう場合も多いが、人生の伴侶は欲しいらしく、高齢の日本人男性などは人気が高い。
けれど、男性は稼ぎが自分より高い奥さんをもらうのにプライド的な抵抗があるためうまくマッチしない、ということもあるようです。

さらにはベトナム戦争の部隊にもなった土地ですが、クチトンネルではベトナム兵が地の利や工夫をこらしてアメリカ兵と戦った様子を感じることができました。
このような才能を使って、自分たちが守りたいものを守れたという点はすごいと思う反面で、戦争にしか活用できなかったことに対しての寂しさも感じました。

この旅行を通じて、これまで全く情報や実感、ひいては興味がなかったベトナムという国やホーチミンという土地について、また新たな関心の扉を見つけることができました。
今回、また色々なご縁やつながりもいただけたので、また訪れたい国となりました。

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