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人生のステータスの振り方

人生とは、ほぼローグライクである。どんなイベントを引くかによってほぼ全てが決まるからランダム性が強いし、死んだら全てリセットされる。強くてニューゲームもない。次のゲームへの引き継ぎ要素が全くないのでやり込む必要もない。ゲームオーバーで全てリセットされてしまうからだ。

ローグライクをやったことある人ならわかるが、このゲームにはビルドというものがある。キャラクターの特性を活かしてシナジーを作ったり一つのステータスを極めたりするものだ。

これは早く強くなるために必要である。まんべんなくステータスを振っていると時間を多く消費して敵がどんどん強くなってしまう。器用貧乏になってしまうのだ。

人生も同じである。色々なことに手を出してまんべんなくステータスを振っていると、すぐに制限時間(寿命)が尽きて死んでしまう。すると全てリセットされてその努力がまったく意味をなさなくなるのだ。

そのためステータスは尖らせた方がいい。尖らせた方が早く強い人生を歩める。

ただ人には特性がある。苦手なことや得意なことがそれぞれ違う。つまり初期ステータスに差があるのだ。

たいていローグライクのゲームではジョブに当たるものがある。ジョブを選んで初期ステータスを選べる。ゲームでは自分で選ぶことができるが、人生はそうではない。完全にランダムで、初期ステータスの内容も見ることができないのだ。

これは非常に高難易度である。最初からステータスがわからないので、何をすれば良いかわからないのだ。ただ、義務教育などを通して自分のステータスの形がぼんやりとわかるかもしれない。はっきりと自分の特性がわかり、やるべきこと、やりたいことがわかる人もいるだろう。しかし多くの人がそうではない。

そこで、自分の特性を理解するためには色々なことに手を出すことが必要である。ただ、まんべんなくやろうとしないで、挑戦してみることが大切だ。はじめから極めようとするのではなく、少しやってみればいい。そこで向いていなかったら辞めればいいし、楽しかったり向いて入れば続ける。これを繰り返すことで自分のステータスの形をとらえながら得意を伸ばすことができる。

これが私の考える良い人生のステータスの振り方だ。

余談だが、私はローグライクよりローグライトの方が好きである。私はゲームがめちゃめちゃ下手なので、すぐ負けてもちょっとづつ強くなっていくシステムが私に合っているからだ。

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