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BリーグB1・河村勇輝選手が今抱えるジレンマ

Bリーグ23-24シーズンが開幕して
2節が経過。勝敗は予想通りか
番狂わせありか、どこのファン・
ブースターなのかによって捉え方は
違うだろうね。こんなはずじゃ
ないと思ってる人も多いだろう。

開幕前の8月に行われたバスケ
W杯においてブレイクした選手が
何人か居たと思うが、その中で
特に注目度が高いのはやはり
河村勇輝選手(以下河村)だろう
と思う。現時点で4試合しか
消化してないものの、現在B1
日本人得点ランキングで1位を
独走している。ただ、この状況を
素直に喜べるかと言ったら正直
微妙かもしれない。ちなみに
個人スタッツはこちら。

これ言うと河村ファンには
怒られるかもしれないけど、
アシストが伸びず得点だけ
伸びている、それも単純に
アテンプトが多いだけでFG%は
割と普通という、俗に言うエース
ムーブをしてるだけなんじゃ
ないのかと。(もちろん全試合
ダブルダブルしろってのは要求
高過ぎ)。彼の能力を来年の
パリ五輪までに「尖らせる」
ならばこれでも構わないと
思うけど、彼の中に葛藤が
あるんじゃなかろうか。「これが
チームの勝ちに結びつくのか?」と。

で、これは河村が悪いんじゃないん
だよね。河村のアシストを伸ばして
やれない他のチームメイトが悪いの。
得点やリバウンドは本人の努力次第
だが、アシストはパスを受けた選手が
決めなきゃ数字が伸びないでしょ。
他の選手の成功率が上がらないと、
河村が自分で撃つしか無くなっちゃう訳。
おそらくだがここまでアテンプトが
増えてることは河村本人にとっては
不本意な事だと思う。

別にビーコルの他の選手達を批判
してるんじゃないよ。編成的に
河村一極集中にせざるを得なかった
フロントに落ち度があったんじゃ
ないかなと思うの。つくづく彼との
合わせの相性が良かったCJ(現B1
京都のジャクソン)の放出が痛い。
ユトフは非常に優秀なオールラウンダー
だが、PGと組んでツーメンで得点を
重ねるタイプとは思えない。そして
スコットがあんまりフィットして
ないんだよね。これもチームとの
相性の問題だと思うけど。

Bにおいては外国籍枠はロスター
12枠のうち3枠しか使えない制限が
あるので、全員リーグ経験者で
まとめる編成は決して間違って
ないし安全策なんだけど、どういう
役割を求めるか、チームとの相性
なんてそれこそくじ引きのように
やってみなきゃ分からない世界。
外国籍ガチャという表現がよく
使われるが、簡単に試せないのが
ツラいところよね。


(余談)

そもそも今年に入ってからスポーツ
選手の興行ビザが降りにくくなった
という噂が出ており、Bにとっては
円安と相まって悩みの種になっている。
主力ゆえに怪我しやすい外国籍選手たち、
開幕2節で既に怪我人出まくり。本当は
海外からホイホイ呼びたいし、出来れば
どこかにストックしておきたいところ
だが、いずれも認められていない。
そうなると「外国籍の怪我人が出たら
脱落」
みたいな流れが出来ちゃうよね。
残った外国籍選手の負担が増して、
それが怪我の原因になるという負の
スパイラル。それだけじゃなく
前述のようなチーム、戦術との相性の
問題。こんだけ問題があるのに国内
リーグ内におけるシーズン中のトレードが
ほぼ無いのって、どのチームも得しないと
思うんだけどな。フィットが難しければ
即他のチームとトレード出来る環境。
それを許さない今の興行ビザの制度
自体がリーグの仕組みに合ってないので、
何とか説得して変えられんもんかねえ。

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