文章を書く。小説も書く。:三度の飯より無駄が好き。「無意義、無意味、無価値」の三拍子っ…

文章を書く。小説も書く。:三度の飯より無駄が好き。「無意義、無意味、無価値」の三拍子ってとっても美しいよね! 特に燃えている火にテンションが上がる。【⚠️理由無き突然の爆発、炎上が出てくる物語を知っていらっしゃる方は至急私まで】

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「こんにちは!」楽しく跳ねるランドセル 元気いっぱい落ちる教科書 #短歌 #現代短歌

    • 君の顔思い浮かべてアイス買い 扉開けると目の前にアイス #短歌 #現代短歌

      • 「食べ物じゃん」タピオカ片手に話す君 いつか言ってたカレーは飲み物 #短歌 #現代短歌

        • 高架下の秘密

          人が日々を過ごしていく中で、いつもは意識していないものに、ふと目が留まる瞬間があると思います。 ええ、そうです。いたって平々凡々、日常の一色、でもその時の自分にとって特別な何か。 私はある時、どこにでもあるであろう、ある高架下のトンネルに目を奪われました。そして、日が落ちていく頃に、家の最寄り駅から延びる線路沿いをずっと進むようになりました。 知らない場所で、線路の下にそっと存在する見たことのない道を、毎日、ただひたすらに訪れていたのです。 なぜそんなことを、と問われれ

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          集合の十分前に目が覚めて 何故か知らぬが浴び出すシャワー #短歌 #現代短歌

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          喧嘩した?出会い頭に言われたが これは流行りのアイシャドウだよ #短歌 #現代短歌

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          メモリーバンクネオン

          私の友人の頼みで、銀行へ2人で行くことになった。1人だと心細いらしい。 銀行に行くのに心細いも何もないと思っていたが、入ってみてそれが分かった。 それはとてつもなく大きかったのだ。 何駅も乗り継いで行ったそこは、入った瞬間無数の人で溢れていた。 「1人だとなんだか負けそうだから」 そう言って照れくさそうに友人は笑っていたが、私は衝撃でそれどころでは無かった。 私は銀行に入ったはずだが、そこには車も走り、飲食店もある。何かの間違いではないか? 動揺を抑えきれないまま友人に連

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          極彩色ガラパゴスミステリー

          私の眼前には、奇妙な鳥の画像が広がっていた。 「何これ」 「言ってただろう、お前の誕生日プレゼント」 どうやらこれは、私への贈り物らしい。 放課後の部室の壁一面に、所狭しと貼られている鳥の目が、こちらを見ている気がする。 「わざわざ用意してやったんだよ」 彼は嬉々として画像の説明を始める。 「これはガラパゴス諸島に生息していてだな…」 なるほど、どうやら珍しい種類らしい。話を聞くと彼はその写真を入手するのに相当苦労したらしく、なんと今日ギリギリ手に入れ

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          ペペロンチーノ大作戦

          ペペロンチーノにフォークを入れた時に、宇宙戦争は始まった。 どうやら私の昼食のペペロンチーノが、この大戦のスイッチだったらしい。この食事をスタートさせると、人類には理解不能な著しく破壊力のある兵器が宇宙のどこかから地球に発射されるシステムが組み込まれていたようだ。 私は世界中の人間に責められ、責任をとらされることになった。 責任をとるっていったって、一体どうすればいいのだ。そもそも私なんかを探す暇があるのなら、有効な対策を考えればいいのに。 良心的な一市民の生活しかしていなか

          ペペロンチーノ大作戦

          不毛不変のオスティナート

          幼稚園の頃からピアノを死ぬほど練習してきて、音大に入った今も死ぬほど練習している。 私自身は特に思うところもなく、むしろ面倒くさくてしんどいので辞めたいという思いが強かったのだが、どうやら母親がピアノに対して並々ならぬ思いを抱いているらしい。勉強も気が進まないし、私は誰よりも才能があってピアノが上手いのは事実なので、私の才能を活かす為にも未だに続けている。母親への孝行にもなり一石二鳥だ。 そんなある日、大学で素晴らしいピアノの演奏を聞いた。私は衝撃を受けて、音を辿ってその

          不毛不変のオスティナート

          異心円の表示管

          バイトで朝から粗大ゴミをひたすら回収していた時、集めたゴミの中の古いブラウン管テレビが、異様な音を出し始めた。画面が点滅を繰り返す。 突然のことに固まってしまった私の目は、テレビに映る男の姿をしっかり捉える。 映像は音声と共に独りでに動き出す。番組が普通に流れているかのように思うが、そんなはずはない。テレビ放送はとうにアナログから地デジに変わっているし、なによりこれは粗大ゴミだ。電気も電波もクソもない。 するとなんと次の瞬間、画面の男が声をかけてきた! 「ねぇ、君」 「え

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          ヒグマと私と稀有な人材

          『出身地 北海道 苫別郡苫別村 資格 第一種猟銃免許 自己PR ヒグマに対する愛には誰にも負けません。…』 募集された履歴書の束から、こんな経歴が現れた。 なるほど、すごい。本場仕込みの猟師だ。自分の目がこの文章を捉えた瞬間、おもわず手が震えた。 その履歴書に貼られている写真は、ごく普通の顔で、この人が道を歩いていても、誰もそんなことには気づかないであろうことが確信できた。今、この人の素晴らしい技術、経歴を知っているのは、自分だけである。興奮に心臓が跳ねる。自己PRには、

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          早朝の誘い

          午前四時の散歩の話をしようと思う。 こうやって薄ら暗い朝に外に繰り出す時は、決まって何かあって、それは私にとって、その時に必要な、何か大事なことで。 例えば眠れなかったり、夜に起きたり、その時の現状と私の諸事情重なって、ただただ外へ、てくてく歩き出すのだ。 まだ暗い中、フラッと外に出た。朝の空気を感じながら何処かでご飯を食べようと、コンビニで買った食べ物が入ったビニール袋をぶら下げて坂を登っていると、じんわりと光る神社への入口を見つけた。 綺麗で、引き寄せられた。 「今日

          早朝の誘い

          ポケットの中のビスケット

          空が燃えていたんです。 電車から見た夕焼けがあまりに綺麗で、文章を書きたいと思った。 今日、朝起きて、人生で初めて90分眠くならずに講義を受けることが出来た。講義は物凄く面白かった。 日中、眠くならなかった。驚き。 ゲームが出来た。領収書を整理した。連絡を取るべき人に連絡をとれた。洗濯物を畳んだ。 久しぶりに化粧をした。ワックスも使った。 本屋に行った。本を買った。作家さんのサイン会の整理券を貰えた。 新刊の予約をした。書店員さんに話しかけてもらって、沢山話をした。 ラー

          ポケットの中のビスケット

          やまがら

          青年は十数年ぶりにその地の土を踏んだ。 斑に白に染まった山のすそ、白灰のあぜ道に、うっすらとのぞいた黒が点々と続いていた。冷たい空気が張り詰めている。青年は小さな寺にある登山口の前で立ち止まり、地面に視線を落としていた。時おり顔を上げて奥をのぞき込んでは、山の沈黙に押し戻されるかのようにまた下を向いている。足元の白色はすでに靴裏に吸い込まれ、その踵が湿った土をへこませていびつな穴を作っていた。吹きすさぶ風で地面の雪が舞い上がって景色に薄白いカバーをかけ、共に青年の髪も舞い上

          やまがら

          カロリー0理論を味方につける

          最近、物語を1つ、人生で初めて完成させた。 今まで数えられない程の物語を読み散らし、食い散らかしてきた。キラキラかわいいものから、惨めで節ばったものから、色々。 人生において、私は物語にはなかなかお世話にはなってきたのではないか、とは思っている。それがどうとち狂ったのかは知らないが、ひょんなことから創作するという機会を与えられることになった。 よし分かった、いやよく分からないがやってやろうじゃないか、明日貴方の家が炎上してようが、電車が空を飛んでようが、隕石が落ちて地球が

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