【大学生に人気のYouTuberって誰？】リアルな大学生の声を聞いてみた
全国500名の大学生と一緒に「エンタメ×若年層」事業をつくるAmaductioNが独自に調べた、学生へのアンケートをもとにした調査レポートを記事にしていきます。
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今回は、AmaductioNの大学生コミュニティを対象に「YouTuber」についてアンケートを実施しました。
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回答期間：2020年7月14日〜20日
回答数 ：135件(男性25件/女性110件)
対象者 ：全国の大学生、大学院生
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こんにちは。
AmaductioN大学生総研ライターの じん です。
突然ですが、YouTubeのチャンネル登録者数ランキング(2020年7月26日時点)がこちらです。
1位 はじめしゃちょー 874万人
2位 HIKAKIN 860万人
3位 せんももあいしー 817万人
4位 Fischer`s フィッシャーズ 634万人
5位 Travel Thirsty 555万人
6位 木下ゆうか 547万人
7位 東海オンエア 543万人
8位 avex 536万人
9位 米津玄師 517万人
10位 SUSHI RAMEN【Riku】 504万人
(チャンネル登録者数は2020年7月26日時点)
(参考：https://ytranking.net/ranking/)
「HIKAKIN」、「はじめしゃちょー」辺りがやはり人気ですが、こういったチャンネルの視聴層は小学生、中学生が多いと感じます。
(参考：https://agenda-note.com/customer/detail/id=1998)
そういえば私も、YouTuberをしっかり観てたのって中2で最後だったような…
それでは、大学生とか社会人はYouTuberって観ないのでしょうか？
いや、そんなことはないはずです。少なくとも、私の周りではYouTubeの話題は今でもよく話されています。
ではどのようなYouTuberが人気なのでしょうか？
こちらのランキングをご覧ください。
これは、現役の大学生に実際に好きなYouTuberを弊社独自で調査してみた結果です。
「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」といった名前はありませんが、年齢層が違うだけで大学生は大学生でお気に入りのYouTuberがいることが分かります。
まだまだ大学生のYouTube離れは進んでいない様子。
では、大学生にはどんなチャンネルが人気で、またどんな層の大学生が観てるのでしょうか？
今回はランキング上位の6チャンネルをピックアップ。
大学生の視点ではどういった点が面白いのか、またファン層はどんなイメージなのかを調査します。
① 東海オンエア / ほとんど男子高校生なテンションが人気
個性が強い面々が集まりまくった6人組YouTuber。日本全体での登録者数ランキングで見ても7位と、まさに圧倒的人気です。
弊社がとった上記のアンケートでは20票と東海オンエアが断トツ1位でしたが、決して大学生に“のみ”ウケるチャンネルではなく、中高生も同じように楽しんでいるようです。
そもそもYouTube観る人の人口自体が大学生より中高生の方が多いので、母体数は中高生の方が多い可能性も大いにあり。
東海オンエアといえば、企画といい見た目といい話し方といい、なにかとアホっぽい印象がありますが、実際それを大学生はどう受け取っているのでしょうか？
《「どこが好きなの？」、聞いてみた》
インタビュー元：慶應義塾大学2年男性
「中学校2年生から観ているので、どこが好きかすら忘れました。
・企画力
・罰ゲームのえげつなさ
・しかもその罰ゲームをちゃんとこなすところ
(例：「2週間どこ行くにしてもサングラスかけて生活してみた」)
・サブチャンネルの充実度
等色々ありますが、結局前から観てるから好きというのが一番です。
「内輪ネタの最高峰」だと思っているので、その雰囲気を上回るものはこのチャンネルにはないと思いました。
男子高校生が教室でふざけてるのを延長したような面白さです。」
▼えぐい罰ゲームの参考動画
なるほど…
男子高校生がそのままYouTuberとして大きくなってしまった印象でしょうか。これは男ウケが良さそうな感じしかしません。
《どんな大学生に人気なの？》
他のYouTuberとは観る層がちょっと違うように感じます。
男人気がとにかく強いので、アイドル的な人気ではなくて男同士で酒飲みたい的な人気です。
ということは観てる方も男クサい人が多く、下ネタとかが苦手なタイプの男性には向いてないかもしれません。
割とガツガツした男子大学生が好むタイプです。
私も結構内輪ノリの男子高校生的なテンションが好きなので、バイト終わった後とか、疲れた時に東海オンエアの動画見ると馬鹿馬鹿しくて元気が出ますよね。
② エミリンチャンネル / 元祖あたおか系で女子に人気
ディズニーキャストのモノマネで話題の騒がしい系YouTuber。
若者言葉を使いまくるので、分かりやすく言うと、フワちゃんに似たタイプのYouTuberの“元祖”と言えるでしょう。
年齢層は広めですが、最近はメイク動画などをあげ始めたようで、こちらは大学生に人気の理由のひとつと言えるかもしれません。
《「どこが好きなの？」、聞いてみた》
インタビュー元：明治大学3年女性
「めっちゃアタオカなテンションであるあるを撒いてくるのが最高です。
あるある自体は共感なんだけど、それをめちゃくちゃ誇張してるのがシンプルに面白すぎる。
ああいう友達いたら絶対楽しいと思いました。色んな友達とか教授のモノマネしてくれそうな感じ。
真似る人の特徴を捉えるのがうまいです。」
モノマネって特徴捉えるのが一番大事だと私も思います。
誇張表現も最高ですよね。個人的に友達の真似とかめっちゃ誇張するの好きなので、ハマる気持ちも分かる気がします。
▼人気のディズニーものまねの参考動画
《どんな大学生に人気なの？》
人によっては、若者言葉を乱用するえみりんチャンネルの動画を「頭悪そう…」と言って拒絶する人もいるかもしれません。
一方それでも好きな人は、若者言葉への耐性がある人達です。
「ウザい」といった感情なしでギャルに近い口調を受け止められる人なので、基本陽気じゃないとやっていけないでしょう。
③ はなおでんがん / インテリ(理系)×ネタ系で人気
大阪大学基礎工学部出身のインテリ2人組YouTuber。
近年インテリという分野は『東大王』などに挙げられるように幅広い急激な人気を集めていますが、はなおでんがんはインテリブームのちょっと前(『東大王』という番組が始まる前、またはQuizKnockが人気出始める前)くらいから人気でした。
▼特に人気が急上昇したのが、2017年6月1日に公開されたこちらの理系動画
理系動画ははなおでんがんの定番ですよね。
また年齢層も幅広い様子です。
《「どこが好きなの？」、聞いてみた》
インタビュー元：学習院大学2年男性
「中高生から大学生に寄り添ったネタが多くて共感しやすいです。
大阪大学出身として理系ネタや受験生応援動画などのジャンルで活躍していますが、勉強という真面目なジャンルを扱うが、面白おかしく知識を使っていく企画や発言が最高です。
最近は録音系やらシャトルラン系やら、企画ジャンルが異質すぎるのも惹かれます。
誰も思いつかないであろう発想力を見習いたいです。」
発想力が面白いということなんですね。なるほど。。。
東海オンエアのようなアホを売りにする感ではなく、発想力などに知性が見え隠れするのがポイントのようです。
《どんな大学生に人気なの？》
基本的に尖ったYouTuberではなく、かなり平和的な部分があるので、ファンは比較的温厚な人が多いように思います。
ガツガツしたタイプの大学生には、はなおは合わないかもしれません。
④ QuizKnock / ひたすら圧倒的な知識量に憧れる人続出
伊沢拓司率いる東大発の知識集団、QuizKnock。
異次元レベルの知識を持ったインテリたちがクイズや謎解きに挑戦。毎回革新性の高いクイズを企画、そしてその圧倒的な難易度にもしっかりクリアしていく頭脳明晰さが売り。
《「どこが好きなの？」、聞いてみた》
インタビュー元：東京農業大学2年男性
「毎動画ものすごい切り口からクイズを出してきます。誰も答えられないような問題です、よくそんなクイズ思いつくなぁと思います。
そしてそれをなんなく突破していくレベルの高さがすごさに感動。普通に我々凡人とはレベルが違います。
自分自身には学歴コンプがあるので、QuizKnock観て憧れを消化する部分も大きいです。
昔から『Qさま!』とかよく観てたからなのか分かりませんが、『東大王』やQuizKnockなど、いっぱい知識持ってる人はかっこいいですよね。しかも同世代なのでなおさらです。
自分も答えられないかなぁとか思って一緒に解けるのもいいですね、難しすぎて解けないけど。」
なるほど、圧倒的な知識レベルの高さに興奮しているんですね。
あがってる動画の数々は、「問題文から句読点や記号だけを残して、文字は0文字だけ残して出題するクイズ」(下記参照)のようにかなり異端です。
▼参考動画
確かに、自分よりすごい特技かなにかを見せられると感動や興奮を感じるときがあります。それに似たような部分があるのかもしれません。
《どんな大学生に人気なの？》
QuizKnockはここまで紹介してきたいわゆるYouTuberっぽいYouTuberではなく、完全にジャンル特化型のYouTuberです。
まず当然、クイズが好きじゃないと観たいとは思わないでしょうし、ひたすら人の特技を見せつけられるだけの部分もあるので、あまりそこに感動しない人には不適合かもしれません。
自分よりレベルが高い人への憧れが強い人には人気かもしれません。
⑤ 夕闇に誘いし漆黒の天使達 / 女性人気の高いネタ系バンド
大喜利、ネタ動画など動画内でやってることは普通のYouTuberですが、レゲエ系のコミックバンドでバンド活動しながらのチャンネルというのが特徴的。
髪型や見た目がヲタク気質で変わっていて、アカウント名もかなり中二病ですが、企画の内容は東海オンエアに近いような過激なものが多いです。
《「どこが好きなの？」、聞いてみた》
インタビュー元：東洋大学1年女性
「一見炎上しそうなほど発言が尖っているのが推せます。偏見大喜利のようなものも行っていて、観る人を選ぶ部分はあるかもしれません。
罰ゲームのキツさも折り紙付きで、東海オンエアに並んで罰ゲームがきついYouTuberと言われていますが、炎上すれすれでキツい罰ゲームを用意しながら、それに真面目に企画に向き合っているのが良いです。
高校の同級生同士ということもあり、空気感がラフなのも好きなポイントです。」
見た目通りかなり尖がったYouTuberのようですが、それに対する必死さがもはや好感を呼んでいる印象です。
このインタビューに答えてくれたのが女性という点も面白いところです。
▼人気の大喜利動画はこちら
《どんな大学生に人気なの？》
過激な内容のため男人気ばかりかと思いきや、思いのほか女性人気の方が高く、温厚なタイプのファンもかなり獲得しているようでした。
ミュージシャンとしての部分とセットでYouTubeを開設すると、女性人気が増えるんですね。なるほど。。。
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今回の調査結果は以上となります。
大学生がどういう視点でYouTubeを観ているのか、分かって頂けていれば嬉しいです。
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【担当ライター】
じん
東京農業大学2年生。東京都出身。年間100本劇場で映画鑑賞。サカナクションが好き。
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