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大学生はいまの世の中をどう見ているのか? 〜ニュースの見方や意見を振り返る〜

全国500名の大学生と一緒に「エンタメ×若年層」事業をつくるAmaductioNが独自に調べた、学生へのアンケートをもとにした調査レポートを記事にしていきます。
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今回は、新型コロナウィルス感染拡大後により4〜5月と続いた「緊急事態宣言」が明けたいま、
大学生の”ニュースや社会への関心の高まり”や”実際にどのように感じたか”について、4月下旬に調査した内容をもとに振り返ります。

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回答期間: 2020年4月21日〜26日
回答件数: 128件 (男性42件/女性86件)
対象者 : 全国の大学生、大学院生
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大学生の9割は"ニュースを見る機会が増えた"と回答

まずは新型コロナウィルスの感染拡大以降、ニュースを見る機会が増えたかというアンケートを実施しました。

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結果は9割の大学生が増えたと回答しました。

新型コロナウィルス(COVID-19)の感染状況や外出自粛要請、緊急事態宣言などの社会の対応状況に関する情報取得が主目的ということでした。

ニュースに触れる機会が増えるにつれ、政治や社会への関心も高まった

続いていまの日本について疑問に思うことや意見があるかという質問をしました。

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7割の大学生があると回答しました。

実際にどのような意見が多く寄せられたのか、下記にまとめました。

新型コロナウィルスに関する政府・自治体の対応についての意見

まずは新型コロナウィルスに関する政府・自治体の対応についての意見をご紹介します。
(※2020年4月21日〜26日に取得したアンケートです)

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もっとも多く寄せられたのは「対応に遅さや回りくどさを感じる」という意見でした。

「業種・業界によって自粛要請をするタイミングに差があり、補償も十分とは言えず、大打撃を受けた業界もあったと思う」
「行動自粛を要請するだけでは生活者の協力を十分得るのは難しいということは最初からわかっていたのではないか。緊急事態宣言を出すのが遅かったのではないか。」
「外国と比べて罰則などの強制力を持たせた対応が難しく“自粛要請”という体裁で協力に期待しないといけないという事情は理解しているし、日本だからこそそれでも一定の効果が見込めたのだと思う。しかし、一部の身勝手な行動を取る人のせいで不利益を被る人もいるなど、足並みは揃っていなかったと感じる。強制しないということがここまで足手まといなるとは思わなかった。」
などの声がありました。

連日ニュースでは日本よりも早く感染拡大が問題となった諸外国の対応との比較が論じられていたこともあり、このような意見が多く見られたものと考えられます。

また「施策が自分たち国民を向いているのか疑問に感じる」というような意見も多く寄せられました。
特に政府による布製マスクの各世帯配布についての声が見られました。

多くの意見を寄せていただくことができましたが、新型感染症という誰しもにリスクのある問題のため自分ゴト化して考えるようになった(考えざるを得なかった)という背景もあるのではないでしょうか。

新型コロナウィルスに関する日本人の反応や国民性等について

続いて新型コロナウィルスに関する日本人の反応や国民性等についての意見をご紹介します。
(※2020年4月21日〜26日に取得したアンケートです)

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政府・自治体の対応に関するものと比べ、より多くの意見を寄せていただきました。
背景には、日頃から接触の多いSNS上で、様々な人の言動を目にすることが多く、気になる点も多かったようです。

まず最も多かったのが「批判する人が多い」「そのわりに行動を実践する人が少ない」と感じているコメントでした。

「政府や自治体が対応策を発表するたびに批判をしている人もいる」
「枝葉の事象に対する批判的な反応が多く、国民一人ひとりの意識や正しい情報入手などの本質に関して考えられていないように感じられる人もいる」
「自分で事実や背景をよく調べずにSNS上で目にした意見のみを鵜呑みにし”便乗”して批判をしている人が多いように感じる」
「批判する人たちが提言している内容はすでに政府や有識者間で議論されているような事柄が多いように感じる」
「ニュースサイトのコメント欄で、誤った(調べればすぐに間違いとわかるような)法律知識を述べたコメントが高評価を集めていた。事実よりも印象で、自分に都合の良い解釈に肩入れする傾向を感じた。」
などの声がありました。

また、自粛が足りない同世代も少なからず(SNS上等で)見られたと言い、「自粛をしない人」がいることへの違和感を感じる人も少なくありませんでした。

「”ごめんなさい”と書きながらInstagramストーリーズに外出したことを投稿している友人がいた」
「いまの大学生世代には”ネット等の情報を無闇に信じてはいけない”という価値観があり、そのせいか新型コロナウィルスに関する情報を正しく理解しておらず、比較的危機感が薄いように感じることがあった」
といった声がありました。

総括

今回ご紹介した意見は一部の大学生を対象に調査したものであり、周囲の環境やSNS上で見かけた内容によっても感じたことや意見に当然差異はあると思います。
一つひとつの意見を見るというよりも、「新型コロナウィルスの感染拡大を機にニュースや社会に関心を持つ大学生は確実に増えたこと」と「しっかりと自分なりの考えを持ってニュースや身の回りの意見を咀嚼できている学生も多い」ということが重要であるように思います。

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今回の調査結果は以上となります。
最後となりますが、この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い回復と事態の終息をお祈りいたします。
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