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【あと7日】写真で考える「まるで現実のようなメタバース」を表現するために必要な要素

こんにちは。あまねこです。
メタバース写真家として活動しております。

初の個展まで残り10日。東京の恵比寿にある『弘重ギャラリー』にて『偽物の写真展』を開催いたしますので、当日はお友達やご家族と一緒に来ていただけると、とても嬉しいです。

表題について、仮説を立てて考えてみたので書き記していこうと思います。

「まるで現実のよう」ってどういうこと?

簡単なように見えますが、考えてみると結構難しい問いのような気がします。

私たちが考える「現実っぽさ」とは一体なんでしょう?

視界に映った世界のこと?
人や動物とコミュニケーションを取ること?
美味しいご飯を食べた時の幸福感のこと?

それぞれの要素が高いほど「まるで現実のよう」と、改めて考えると思います。

上の写真は、僕がVRChatというメタバースで撮影したワールドの一部です。

なんとなく見たことがある電灯、なんとなく見たことがある階段、なんとなく見たことがある深い霧。

僕は現実っぽいと感じるのですが、皆さんはいかがですか?

この写真は、クラゲの水槽を照らす光が、地面に反射している様子を撮影した物です。

なんとなく見たことがある床。のように見えて、よく見るとでこぼこし過ぎているように見えますし、反射しすぎているようにも見える。よく見ると、あまり見たことがない床な気がしてきます。

僕はこの写真を現実っぽくないと感じます。皆さんはいかがですか?

この写真は、VRChatで行われたライブイベントの集合写真です。

おそらく多くの方は、ゲームキャラクターの集合写真に見えて、現実っぽさは一片も感じないはずです。

僕はこの写真を見ると、この日ライブで流れた音楽、友達と話したこと、有名なロックバンドメンバーの一人がいたことなどを思い出します。

その思い出や体験があるので、僕はこの写真に現実感を感じます。

この感覚は、多くの方と異なっていると思います。(どちらが正しい感覚という話ではなく、事実を並べているだけですからね!)

このように写真を並べて考えてみると、映っている写真そのものどころか、自分が見ているもの自体は、ただの情報であって現実ではないとさえ感じてきます。

そして、それはメタバースだけでなく、現実も同じなのではないかと。

現実っぽさの正体は体験と共感なのかも。

この写真に写っているものは、誰がどう見てもマイクです。
そして凄く現実っぽいと感じると思います。

この「誰がどう見ても」という、自分が生きてきて見たことがある体験(記憶)、他の人が生きてきて見たことがある体験(記憶)が一致している状態がある。

そして、見たことがない光景に知っている物が映ることによって「どこか見たことがある」を感じて、頭のどこかで「誰が見ても同じ感想を持ちそう」と、少なくともカメラマンと共感したいと考える。

この、体験と共感が同時に生まれることによって「現実っぽさ」を醸し出しているのかな。と僕は思います。難しい話になっちゃった…

個展開催まで残り7日。

ここにきて緊張してきました。しっかり開催して、お客様が快適に鑑賞できて、無事に終わるよう頑張りますので、応援してくださると嬉しいです!


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