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オンブバッタ-Atractomorpha lata

小さな緑地でもすんでる小さなバッタでトノサマバッタのような大型のバッタの幼虫と比べても小さいほど。食草は一般的なバッタよりも幅広く、ススキとかクズ以外にも樹木の葉っぱまで食べられる多食性を持つ。
そのおかげか小さな緑地でも生活サイクルをまわせるので、都会の道端でも見ることができる。私にとっては実家の小さな庭にもいるのでなじみ深いバッタの一つ。

名前の由来であるオンブは親が子をオンブしているのではなく、メスがオスをオンブしているのだ。
このオンブは楽をしようということではなく、ライバルのオスをメスに寄せ付けないためであり、クワガタのメイトガードと同じ意味なのだが
クワガタと違ってオスよりもメスのほうが大きいからオンブとなっているのだ。

こんなどこにでもいるバッタだが、意外なことにオンブバッタは日本には南西諸島の近縁種のアカハネオンバッタしかオンブバッタ科の仲間がいない。
同じように顔がとがったバッタのショウリョウバッタはバッタ科で、トノサマバッタのほうが近いのだ。

近年、関西地方や中国地方でその近縁種であるアカハネオンブバッタが国内外来種で入ってきたが、それのついては昨日見かけたので次の記事で書くつもりだ。


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