何気ないけれど、忘れたくない一日

夏休みの、ある日の出来事。

忘れたくない、1日。

その日はお友達のお子さん2人と我が子1人、小3、小4、小5の3人を連れて、プールに行く約束をしていました。

不安定な天気で、いわゆるゲリラ豪雨のような、バケツをひっくり返す雨が日に何度も降る日でした。

ちょうど行く時間になんとか晴れたので、4人で向かいました。プールに着いたら、貸し切り。

この日は学校プールだったので、プール自体は1つしかないのですが、それでもあの25メートルプールが貸し切り。
どこまでも青い、青い、広い、水面。

途中、何度か雨が降りました。

そのたびに監視員さんと顔を見合わせ、今回はいっか、今回はあがってください、みたいなやり取りをしつつ、どのみち濡れるんだけど、みんなでキャーキャー言いながら、入ったり出たり、を繰り返していました。

(あ、この話、なんにもオチも事件もありません。) 

鬼ごっこをしたり、競争したりしながら、みんな、しっかり泳ぎきり、出ました。

そのあとは、お隣の児童館へ行って遊んだり、アイスを食べたり。

そして、二人を送って解散。

そのあと、いつも行くお店へ、息子とお買い物に。

このとき、この日一番激しいくらいの雨が降り出しました。
お店に入った途端だったので、帰ることは諦め、イートインコーナーがあるのでお店にあるものを物色。

プール後に雨に打たれて寒かったので、カップのお味噌汁とあと甘いものを(私はレモンケーキ的なもの、息子はグミ的なもの)買い、食べていました。

すると、小さめのおにぎりをお店の方が2つ、くださいました。(お店にはおにぎりは置いていません)

大きさといい、味といい、お気持ちといい、その温度といい。

あったかくて、あったかくて。

その優しいお気持ちと優しい味に心底感動して

こんな美味しいおにぎり食べたことないね、と二人でにこにこと食べました。

その間も雨は降り続いていて、お店のおじちゃんおばちゃんと息子と私と、そして続々雨宿りに入ってくるお客さんとずっとお話をしながら過ごしました。

私はずっと昔の小さい頃、こんなことがあったな、雨宿りして親切にしてもらったことがあったな、なんて思い出していたのですが、息子にとっては何しろ初めてで、とてもとても感動して、『ここは、みんなが優しくて幸せだね』と。

この夜、何度も、今日は楽しかったね。今日はいい一日だったね。と話していました。

ある日の雨の貸し切りプールと、その後の雨宿り時間。

忘れたくなくて、書きました。

区内の学校のプール開放。いつ行っても、来てる人より、監視員さんのほうが多いです。

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