何を作るか考える前に、何を測定するか決める

こんにちは。天野です。

スクラムフェス仙台が来週に迫ってきました。年初から徐々に準備を進めてきましたが、ついに当日を迎えられそうです。いやー感慨深い。

最近、大きいプロダクト開発チームを複数の自律的な少人数のチームに移行させるプロジェクトをお手伝いしています。まずは1つのチームの立ち上げ中ですが、改めて開発するもののアイデアを見つける活動(ディスカバリー)についてたくさん議論しています。

今日は、その中で出てきた「何を作るか考える前に、何を測定するか決める」という話を紹介します。

手を動かす前に、ゴールを決める

成果志向の開発に慣れていないチームにはよくあることですが、忙しく手を動かして開発することに慣れすぎてしまい、何を目指すのかもよくわからないまま「とりあえず」開発を始めてしまいます。

開発者がとりあえず手を動かしてしまうことと同じように、PO・PMも開発チームが暇になることを恐れて「とりあえず」作るものを決めてしまいがちです。

このような開発が常態化すると、どこを目指しているのかもよくわからず、成果の基準も曖昧なまま、いつも忙しくて仕事に追われるチームになってしまいます。そうならないようにするためにも、最初は手を動かすよりもじっくりとゴールについて思考投資することが大事です。

最近はスクラムにプロダクトゴールの概念があるので、「最初に目指すプロダクトゴールを決めましょうか」という話をよくします。その過程で、チームの目的は何か、将来的にどのような状態にしたいのか、といった議論を重ね、「まずここを目指しましょう」とプロダクトゴールを設定します。

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