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まだ青い街 まるで世界を独り占めしてるみたいで楽しくなって
子どもの頃みたいに信号で手を上げて渡った
澄んだ空気が 私の鼻歌で震える
さむいね
半透明の月が綺麗だった
夜と朝のすき間で電車を待つ
金魚の水槽。
なんだか昨日の真夜中は 訳がわからなかった
熱が出たみたいにいとおしくなったり
だいっきらいになって月を蹴ったりしていたの
そしたら光が溢れて 少しの間月光浴をして
いつか言われた冷めた言葉の先のあたたかさを思い出した
今はすこし微熱がある
髪を切った
全然切り揃えられてなくて 私みたいだった
ばかみたいって 笑って欲しいんだよ
それにも飽きて 退屈になって
私じゃない誰かの占いを洗面所でみた
さそり座とふたご座。
所詮占いだもん 私たちはきっと大丈夫になるよ
美しくいようね 美しくなくてもいいよ
哀しくなって 淋しくなったら
どうか私の瞳と心で泣いてください
今日からまた新しい冬が始まる
月は変わったって 誰かの知られざる一日は変わらず光の中にあって
冬だからって すべての花が枯れるわけでもない
あなたは綺麗だから どうかマフラーであなたを隠さないでね
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